乃木坂46 4期生は3期生を脅かす存在に? 『3人のプリンシパル』から横浜アリーナ公演への期待

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2019年05月12日 10:21  リアルサウンド

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 乃木坂46が5月24日から26日の3日間に渡り、『乃木坂46 23rdシングル『Sing Out!』発売記念』を横浜アリーナにて開催。25日の公演は4期生の単独公演となっており、グループの登竜門と言われる『3人のプリンシパル』を終え、彼女たちはさらなる試練に立ち向かうこととなる。


参考:アイドル=少女というイメージは払拭できるか 乃木坂46らの功績と社会の現状から考える


 昨年12月に日本武道館で開催された『乃木坂46 4期生お見立て会』で初お披露目となった4期生。今年3月、京セラドーム大阪で開催の『7th YEAR BIRTHDAY LIVE』への一部出演、そして初公演『プリンシパル』を経ての今回のステージとなる。2年前、3期生も『プリンシパル』後に全8公演の単独ライブを行なっていたが、それは座席数およそ約800席の「AiiA 2.5 Theater Tokyo」(現在は閉館)、追加公演として日比谷野外大音楽堂を舞台にしたものであった。4期生は開催の前日にアンダーライブ、翌日に選抜ライブがあっての流れとは言え、彼女たちがかつての3期生と同等、キャパシティ的にはそれ以上に期待されていることを感じさせる。


 初お披露目から半年を迎えようとしている4期生を語る上で欠かすことのできないのが『プリンシパル』だ。かつて、生駒里奈はプレッシャーに耐えかね会見中に舞台をはけ、山下美月はインタビューの中で『プリンシパル』を「一人一人の戦い」と称している(乃木坂46 久保史緒里と山下美月が考える3期生の現在地 「フレッシュさ以外の武器を持ちたい」 )。そんな心が折れそうになる地獄の期間を4期生も乗り越えてきた。


 筆者は前半戦と言える4月11日、12日の2日間を観劇した。11日には矢久保美緒(ロミオ)、早川聖来(ジュリエット)、賀喜遥香(それ以外ぜんぶ)、12日には早川(ロミオ)、掛橋沙耶香(ジュリエット)、筒井あやめ(それ以外ぜんぶ)が役を獲得。期間中の全12日間においては、早川と賀喜が計11回、掛橋が計7回、2幕に進出するという抜きん出た強さを見せた。特に5歳の頃からバレエを習い、地元・大阪でミュージカルや劇に参加していたという早川には目を見張るものがある。結果的に筆者は彼女の演じるロミオとジュリエット両方を観ることが出来たが、凛とした男性役とおしとやかな女性役を演じ分ける早川の姿に、生田絵梨花や山下、久保史緒里といった『プリンシパル』連覇を果たし、舞台において功績を残すメンバーの姿を重ね合わせた。


 歴代のメンバーがそうであったように、4期生の『プリンシパル』でも一人一人の「変わりたい」という思いが、演技によって涙と一緒に表現されていく。彼女たちの『プリンシパル』を観劇していて強く印象に残ったのが、2幕への結果に捉われない4期生11人が団結して『プリンシパル』を乗り越えようとする気持ちだ。そう感じさせたのが結果発表で名前を呼ばれたメンバーを全員が讃えている姿。1幕のオーディションの中には矢久保による「私たちライバルだけど、友達でしょ?」という固定セリフがあるが、その言葉がそのまま彼女たちの絆として体現されている。


 12日には遠藤さくら、金川紗耶が11人全員にお揃いのミサンガを渡し、公演中に足に付けていることが早川の口から明かされた。このミサンガは『B.L.T. 2019年6月号』内の企画で、2人が原宿で購入したもの(2幕『ロミオとジュリエット』ラストに十字架が出てくることから、十字架の飾りが付いているとのこと)。「選ばれた人は落ちた人のことを、落ちた人は選ばれた人のことを絶対応援するんです」「絆が深まった気がする。もっとその絆を深めるために、キーホルダーとかみんなで同じ物を身につけられたらなと思っていたので」と金川はインタビューの中で明かしており、『プリンシパル』を経て深まった4期生の絆を感じさせる。


 『乃木坂工事中』(テレビ東京)での先輩メンバーが4期生を紹介する「4期生 売り込みショー!」、現在3週に渡り『週刊少年マガジン』の表紙を席巻している先輩メンバーと4期生によるペアグラビア、毎月4期生をゲストに迎えている久保のLINE LIVEレギュラー番組『乃木坂46・久保史緒里の乃木坂上り坂』など、徐々に先輩との共演も増えてきている中での4期生横浜アリーナ単独公演は、グループ全体を底上げする意味でも重要な公演となってくる。特に3期生にとって4期生は初めての後輩にあたり、パフォーマンス次第では焦りを感じる部分もあるだろう。


 ライブでは4thアルバム『今が思い出になるまで』収録の4期生楽曲「キスの手裏剣」初披露が期待されるほか、『お見立て会』から4期生の定番曲になりつつある「ぐるぐるカーテン」「制服のマネキン」「インフルエンサー」、『7th YEAR BIRTHDAY LIVE』で披露した「ハルジオンが咲く頃」「ないものねだり」などがセットリストの候補には挙がってくる。『プリンシパル』を乗り越え、生まれ変わった4期生が強い絆でどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか。(渡辺彰浩)


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