ブランパンGTアジア、第4戦タイでインペラトーリ組ポルシェが勝利。BMW Team Studieは3勝目

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2019年05月13日 18:11  AUTOSPORT web

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2019ブランパンGTワールドチャレンジ・アジア第4戦タイ スタートシーン
ブランパンGTワールドチャレンジ・アジアは5月11〜12日、チャン・インターナショナル・サーキットで第2大会タイが開催された。11日に行われた第3戦はソリット・インディゴ・レーシングの97号車メルセデスAMG GT3(ロールフ・ブルーインス/マヌエル・メッツガー組)が優勝。12日の第4戦ではパンサー/AASモータースポーツの918号車ポルシェ911 GT3 R(フティコーン・イントラプーアサック/アレキサンドレ・インペラトーリ)が勝利を飾っている。

 スーパーGTやMotoGPの開催地として知られるチャンでの決勝1レース目は、ダリル・オーヤン駆るクラフトバンブー・レーシングの99号車メルセデスAMG GT3がポールポジションからスタートを切るも、その後方からアブソリュート・レーシングの911号車ポルシェ911 GT3 Rが襲いかかり、オープニングラップで早々にトップが入れ替わる。

 幸先よく首位に立った911号車ポルシェはその後、徐々に後続へのリードを開いていき、スタートから25分後の“ピットウインドウオープン”までに6秒のギャップを築く。一方、1周目に2番手に落ちた99号車メルセデスは、オーヤンが粘りの走りをみせるが、スティント終盤には予選7番手から追い上げてきた97号車メルセデスにも攻略を許し3番手に後退した。

 ドライバー後退が義務付けられるピットアウト後は97号車メルセデスがトップに浮上。前半首位の911号車ポルシェは前戦セパンの優勝によって課された15秒の“サクセスバラスト”によって順位を守ることができなかった。

 勢いに乗る97号車メルセデスはそのまま危なげなく後半戦を走り抜き、最後は後続に9秒差をつけてトップチェッカーをくぐった。2位は911号車ポルシェ、3位にはハブオート・コルサの27号車フェラーリ488 GT3との3位争いを制したアウディスポーツ・アジアチーム・アブソリュート・レーシングの12号車アウディR8 LMSが入り、トップ4に4つの異なるメーカーが並ぶこととなった。

 GT4アマクラスを戦うBMW Team Studieの81号車BMW M4 GT4は木下隆之がポールポジションからスタートし、前半スティントでクラス2番手に約4秒のギャップを築く。しかし、ピットイン後は15秒のサクサスバラストの影響で3番手に後退してしまう。

 それでも木下からステアリングを受け継いだ砂子塾長が2番手を攻略。首位にもあと一歩まで迫ったが、惜しくも届かず。結果、クラフトバンブー・レーシングの77号車メルセデスAMG GT4が優勝、BMW Team Studieはクラス2位フィニッシュとなった。

■第4戦で坂本祐也が2位に。木下&砂子塾長組はリベンジ果たす

 タイ・チャンでの第2ラウンドは序盤、静かなレース展開をみせる。オープニングラップを制したのは前日の予選Q4で最速タイムをマークした、クラフトバンブー・レーシングのアレッシオ・ピカリエロ駆る88号車ポルシェ911 GT3だ。

 2、3番手はそれぞれの順位と同じグリッドからスタートを切ったトリプルエイト・レースエンジニアリング・オーストラリアの888号車メルセデスAMG GT3、918号車ポルシェが続き、ピカリエロはこの2台を約6秒引き離してピットウインドウオープンのタイミングを迎える。

 88号車メルセデスはピットアウト後も順位を守ったが、後半スティントがはじまってまもなく、後方から迫る918号車ポルシェに3コーナーの飛び込みでインを刺されて2番手に後退してしまう。

 その直後、同じ3コーナーのアウト側から同車を抜きにかかった888号車メルセデスと立ち上がりのラインが交錯して2台は接触、888号車メルセデスはスピンを喫した。また、88号車もダメージを受けポジションを大きく落とした。

 このアクシデントによって2番手にはJRMの910号車ポルシェ911 GT3 Rが順位を上げてくるも、同車はチェッカーまで残り13分となったタイミングで3コーナーでストップ。セーフティーカーの原因となった。

 リスタートは残り5分から。首位でレース再開を迎えた918号車ポルシェは築いたギャップを失ったものの、最後までそのポジションを守り抜いてトップチェッカーを受けた。2位はアブソリュート・レーシングの912号車ポルシェ911 GT3 Rがトップから0.9秒差で続いたものの、後に発表された正式結果では失格となっている。

 このため、レースではファイナルラップに3位をもぎ取った坂本駆る27号車フェラーリが繰り上がりで2位に。3位にはアウディスポーツ・アジアチーム・TSRTの999号車アウディR8 LMSが入っている。

 BMW Team Studieの81号車BMWはGT4アマクラス2番手から第4戦に臨み、1周目に砂子塾長がトップを交わしてクラス首位に浮上。サクセスペナルティの10秒をものともせずに、ピットアウト後も首位を守った81号車BMWは木下のドライブでトップチェッカーを受けて、今季4戦目で3勝目をマークしてみせた。

 ブランパンGTワールドチャレンジ・アジアの次戦は日本ラウンド。2019年シーズン第4戦と第5戦が6月22〜23日、三重県・鈴鹿サーキットで行われる。

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