レッドブル・ホンダのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、チームがいまだに2019年シーズンのレギュレーション変更を最大限活用できていないと語っているが、スペインGPでは一歩前進したと主張している。
スペインGPではマックス・フェルスタッペンが今シーズン2度目の表彰台登壇を果たした。決勝レースでは、フェルスタッペンは圧倒的優位にあるメルセデスのコンビ、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスの先行を許したものの、フェラーリのドライバーふたりには完全に打ち勝った。
ホーナーによると、幅広のフロントとリヤウイング、また、よりトレッドの薄いピレリタイヤを軸とする2019年のレギュレーション変更への適応において、メルセデスはライバルチームより上手であるという。中速および低速コーナーの組み合わせからなるバルセロナのセクター3において、メルセデスのアドバンテージは特に顕著だった。
「メルセデスはコースのあの箇所で、マシンからパフォーマンスを引き出すのが非常にうまかった」とホーナーは語った。
「新しいレギュレーションとタイヤ構造に関して、我々はまだ最適な態勢を取れていないと考えている」
「今週末は一歩前進することができた。さらに前進することを願っている」
またフェルスタッペンの独自の視点から見ると、どの領域においても現在のメルセデスの優位性は顕著だという。
「僕たちはどのコーナーでもメルセデスより特に速いわけではない」とフェルスタッぺンは話した。
「マシンは良いものだ。出来の悪いマシンというわけではないが、今の時点ではどの場所でもメルセデスが僕たちより速いということだ」
「中速域と高速域ではだいぶ近づいているが、それは各週末の走行におけるダウンフォースのレベルが大きく影響するので、なんとも言えない」
「このコースで、彼らは低速コーナーでとても強かった。そして低速コーナーでの強さはモナコでもたいてい有利に働く」
だがホーナーは、チームがギャップを縮め、バルセロナでの週末がおそらくはF1の序列でフェラーリを抜いたことを示していると考えている。
「我々はアグレッシブな(2ストップ)戦略を実行したが、明らかにフェラーリに打ち勝つペースがあった」
「8、9週間前のプレシーズンテストでの我々の立ち位置を考えると、差を縮めることができ、かつマシンがこのようなパフォーマンスを発揮したことは、本当に励みになる」
「当然ながら、今や我々はメルセデスとの差をさらに縮めることに焦点を置かなければならない」