ジム・ジャームッシュや人気ギタリストたちが続々登場 『カーマイン・ストリート・ギター』予告編

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2019年05月17日 15:01  リアルサウンド

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 8月10日より新宿シネマカリテ、シアター・イメージフォーラムほかにて全国順次ロードショーされる映画『カーマイン・ストリート・ギター』の予告編が公開された。


参考:ジム・ジャームッシュ監督最新作はゾンビ映画 『The Dead Don’t Die』2020年春公開


 本作は、『ロバート・アルトマン/ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』のロン・マン監督が手がけた、ニューヨークにあるギターショップのドキュメンタリー。グリニッジ・ヴィレッジに位置する「カーマイン・ストリート・ギター」の店員は、パソコンも携帯も持たない寡黙なギター職人のリック・ケリーと、ちょっとパンキッシュな装いの見習いシンディ、そしてリックの母親の3人のみ。世界中のギタリストを魅了する、この店だけの“ルール”は、ニューヨークの建物の廃材を使ってギターを作ることだった。長年愛されてきた街のシンボルの工事の知らせを聞きつけるたび、現場からヴィンテージ廃材を持ち帰るケリーは、傷も染みもそのままにギターへ形を変えるのだった。ルー・リード、ボブ・ディラン、パティ・ スミスら大御所が彼のギターを愛用し、劇中ではビル・フリゼール、マーク・リーボウ、チャーリー・セクストンなど、人気ギタリストたちが次々と来店。さらには、ニューヨーク・カルチャーを牽引する映画監督、ジム・ジャームッシュの姿も。足早に表情を変えゆくニューヨークと、変わらずにあり続けるギターショップの1週間を映し出す。


 今回公開された予告編は、ギター職人のケリーが自ら店頭に立つ「カーマイン・ストリート・ギター」へ、ジャームッシュがふらっと訪れるシーンから始まる。ロックチューンと共に映し出されるのは、ケリーがこれまでに生み出した世界に一つしかないギターたちや、建物の名前や年代がひとつひとつ丁寧に書かれ、棚いっぱいに積み重なるニューヨークの建物の廃材。ケリーの接客やこの店だけのギターの魅力を語る様子、そして弟子のシンディとのやり取りから、彼の寡黙だが優しく人情味溢れる性格が映し出される。矢野顕子などとも共演経験のあるリーボウの「人は知らない。このギターや仲間にミュージシャンがいかに支えられているかを」というケリーへの敬意が込められた言葉も。ラストでは、フリゼールがビーチ・ボーイズの「サーファー・ガール」を弾く姿も確認できる。


 また、6月8日から10日の3日間、ブルーノート東京にて現代ミュージック・シーンの重鎮ギタリスト、ビル・フリゼールの来日公演が決定。エルヴィス・コステロ、ポール・サイモン、 ジョン・ゾーンなど、多数の才人とコラボを展開し、多くのアーティストから多大な 尊敬を集めるフリゼールが、自身のトリオを率いて2年ぶりに来日する。詳細はブルーノート公式サイトにて。


 さらに、特別鑑賞券の特典となる、イラストレーター/漫画家・本秀康の描き下ろしポストカードのビジュアルも公開された。(リアルサウンド編集部)


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