限定公開( 2 )
可愛いわが子とは言え、毎日のお仕事に追われて育児がちょっぴり疲れちゃった……というママは多いことでしょう。
特に2歳、イヤイヤ期を迎えているお子さんだとなおさらです。
今回はママが避けては通れないイヤイヤ期、その中でも男の子のイヤイヤ期について、現役保育士であるichiさんが保育園で実践していることについてお話しいただきます。
●自分でしたい!!(※)
オムツやズボンを自分で脱いだり、スプーンで上手にご飯が食べられるようになったりと様々な場面で少しずつ自分で出来るようになることが増えてくる二歳児。自分で出来ることの喜びをたくさん経験しているからこそ、より一層「じぶんで!」の意欲が高まっていきます。
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しかし”自分でやってみる”ということと”自分で出来る”ということはなかなか繋がっていかないのが現実……。自分でやりたいのにうまくいかずに葛藤し、揺れ動く姿が見られるのも二歳児の特徴だと思います。
●友だちにはやってあげたい(※)
”自分でやってみたい”とい気持ちとともに”やってあげたい”という気持ちも育ってきます。自分のことはそっちのけでお友だちの世話を焼いていたり。「自分のこと忘れてるよ〜?」と言いたくなることもしばしば。
そして同じようにお友だちはお友だちで「じぶんで!」の時期でもあるため、他の人に自分がやろうといていることを邪魔されるのを嫌がり、喧嘩が起こることも。
そして自分の思い通りにならなかったとき、なにか気に入らないことがあって、とにかく何もかもがイヤ!
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片付けも、ご飯も、おしっこも、抱っこもおんぶも何もかもイヤ! 時には外出先でひっくり返ってそのまま動かず困ってしまう……なんてことも。
もうとにかく嫌なんですね。
まずは、子どもの行動を規制しすぎないということです。
イヤ!というのも、子どもたちの意思表示の一つ。まずは子どもたちが表現しているその思いを受け止めることから始めます。ですので、行動規制をして”あれはダメ”、”これもダメ”と子どもたちがやっていることを否定しないということに気を付けています。
ただし、物を投げたり叩いたりするなど、人としてやってはいけないことをした場合は”それはいけないよ”ということを子どもたちに教えます。
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そして様々な場面において大人が手を出しすぎないようにしています。
子どもたちが「じぶんで!」というので着替えるのを待っているけれど、一向に出来る気配がないという時。
”手伝った方が早い”と思う気持ちをぐっとこらえて見守ります。ここで大人が手を出してやってあげてしまうとイヤイヤモード突入だからです。子どもたちの中に芽生えた”やりたい”の気持ちを大切にしています。基本的には見守りの姿勢をとっています。
ご家庭でも「ママがお手伝いするね〜」とやってあげるのはNGでしょう。
子どもたちがやっている途中で手を出すのではなく、うまくできるコツを教えてあげましょう。
具体的に「○○してごらん」「ここはこうするんだよ」と、子どもたちが”自分で出来るため”の手助けをしてあげてください。ここで大切なのは、”早くできるため”の手助けではないということです。
イヤイヤモードに入ってしまったら思う存分イヤイヤさせてあげましょう!
こうなったらもう何を言っても子どもたちの耳には届きません。子どもたちの気が済むまでイヤイヤさせてあげるのがいいと思います。
「イヤなんだね〜わかったよ〜。ママ待ってるから自分でおいでね」と声を掛けて、子どもたちから少し距離をとってみてください。
しばらくすると自分からママのところに来てくれると思います。もし子どもが自らの足でママのところに来たら、「自分で来れたね!偉かったね〜」と思いっきり褒めてあげてくださいね。
子どもたちのイヤイヤ期、ママの方が「もうイヤ〜!」と言いたくなってしまうことも多いと思いますが子どもたちにとっては大切な発達過程のひとつ。
ついマイナスになりがちな思考をプラス思考に変換して、上手に子どもと付き合いながら一緒に乗り越えていきましょう。
【参考・画像】
※ 長瀬美子『乳児期の発達と生活・あそび (ちいさいなかま保育を深めるシリーズ)』(2014)
※ Sarah Noda、Monkey Business Images、Coy_Creek / Shutterstock
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