YouTuber・すしらーめん《りく》 、本日20歳の誕生日 若き“天才”の生き様に夢を見る

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2019年05月30日 19:01  リアルサウンド

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 世の中には、誰に何を言われなくても、次々と物を作り出す逸材がいる。「どうしてそんなことをやろうと?」と笑ってしまうようなことに真剣に取り組んだり、見るからに根気のいる作業に没頭したり……。自分の「やってみたい」にバカ正直なクリエイターを、私たちは「天才」と呼ぶのだろう。本日、5月30日に20歳の誕生日を迎えたYouTuber、すしらーめん《りく》 も、そうした「天才」のひとりだ。


(参考:人気YouTuber・すしらーめん《りく》完全復活 「宇宙よりも遠くまで、楽しい動画を届ける」) 


 20歳にしてチャンネル登録者数は403万人、アップされている動画は405本にも及ぶ。その1本1本が、まさに大作。気になったことを実証するために、工具や器材を使いこなして、装置をイチから手作りしていく。正直、「好き」じゃないと到底できない、めんどくさい作業の連続だろう。


 最近の動画では、個人的に『わずか3秒で『スッキリ』できる装置を発明!!』が気に入っている。“部屋の中で滝行をしてみよう“というテーマそのものが、すでにどうかしていて微笑ましい。さらに、水だと後片付けが大変だから、とスライムにするというのも、バカと天才は紙一重だとにやけてしまう。いざ滝行へというタイミングでスライムがいい仕事をするので、ぜひ結末は動画で確認していただきたい。


 「好きなことで、生きていく」というキャッチフレーズで広まったYouTuberという仕事だが、「好きなこと」は決して「ラクなこと」ではない。実験で派手に散らかした後は、掃除に数日間かかることもあるという、すしらーめん《りく》の動画を見ていれば、それがすぐにわかるはずだ。「好きなこと」を続けていくためには圧倒的なエネルギーが必要なのだ。そして「好き」があること、夢中になれることが、そもそもひとつの才能で、「好き」に真っ直ぐに向かう姿は、人々に元気を与えるという職業になるということを。


 実は、これほどの装置を作ることができるのは、もともと父親が特殊な塗装職人であることも大きいようだ。ライブドアニュースのインタビューでは、YouTuberとして活躍する息子に「俺の仕事が役に立ってるな」と喜んでいるという話も。天才の才能を開花させるのに必要なのは、「好き」を一緒に「面白い」と思ってくれる人の存在に違いない。すしらーめん《りく》 の動画には、祖父母やペットといった家族の他にも、顔出しがNGながら一緒にバカバカしい企画を全力で楽しむ仲間が登場する。みんな、すしらーめん《りく》 の「好き」が伝播していった結果だ。


 そんな恵まれた環境と、多くの出会いが、すしらーめん《りく》 を天才にした。なかでも忘れたくないのが、アバンティーズとの出会いだ。「そのとき、何かスイッチが一気に入った気がします。YouTuberの仲間入りができたって。自分の中で何かが変わった、すごく大きな瞬間です」と先のインタビューでも答えているように、アバンティーズから「一緒にやろう」と声をかけられたのは、すしらーめん《りく》にとって大きな転機だった。


 ご存知の通り、今年の始め誰もが信じたくない悲しい出来事があった。すしらーめん《りく》 にとっては、兄のような存在のエイジさんの突然の旅立ち。その場に居合わせていたこともあり、すしらーめん《りく》のショックの大きさは相当だったはず。だが、活動休止を経て、アバンティーズのTシャツを着て登場したすしらーめん《りく》 は、アバンティーズの3人と同様に、エイジさんの想いを胸に一回りも二回りも大きくなったように見えた。


 多くの出会いと喜び、そして抱えきれないほどの悲しみを経験して、再び強く踏み出したすしらーめん《りく》。まだ20歳だと思うと、この先どんな人生を歩むのかとワクワクしてくる。そんな彼の夢は「宇宙に行く」ことだという。人並み外れた行動力と根気強さと、なによりも真っ直ぐな情熱があれば、いつか彼の持つカメラで、宇宙を捉える日もそう遠くはないのではと思わせてくれる。これからも私たちは、すしらーめん《りく》の生き様に、大きな夢を見るのだろう。予想を遥かに超えていく、彼の可能性に今後も大いに期待している。


(佐藤結衣)


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