ル・マンテストデー:SMPが最速350km/hをマーク。トップタイムは連覇狙うトヨタ8号車

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2019年06月03日 12:21  AUTOSPORT web

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テストデー総合トップタイムをマークした8号車トヨタTS050ハイブリッド
世界三大レースのひとつに数えられるル・マン24時間の本番に先立って開催される“テストデー”が6月2日、ル・マンのサルト・サーキットで行われ、日本メーカー初の連覇を狙うTOYOTA GAZOO Racingの8号車トヨタTS050ハイブリッド(中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/フェルナンド・アロンソ/ブレンドン・ハートレー組)が総合トップタイムをマークした。

 24時間レースのグリッドに並ぶ全62台のマシンが集結したこの日は、朝から晴天に恵まれ気温は30度にまで上昇。テストには申し分のないコンディションとなった。

 そのなかで行われた4時間のモーニングセッションでは、ブエミがステアリングを握る8号車トヨタが3分21秒875をマーク。僚友7号車トヨタもホセ-マリア・ロペスのドライブで3分22秒027を記録して総合2番手につける。

 ノンハイブリッド車勢のトップはレベリオン・レーシングの3号車レベリオンR13・ギブソンで、タイムは3分22秒027。総合首位につけた8号車トヨタとは2.051秒差となった。総合4番手にはビタリー・ペトロフが操り3分24秒389を記録したSMPレーシングの11号車BRエンジニアリングBR1・AERが入っている。

 なお、11号車BR1はこのセッション中、前戦スパからSMPに加入したストフェル・バンドーンによって全車中最速となる350.1km/hというトップスピードをマークしてみせ、僚友17号車BR1も349.0km/hで2番手に続いた。これは同3番手に入った1号車レベリオンR13を約10km/h上回るもので、SMPレーシングが“直線番長”ぶりをみせつけた形だ。

 トヨタ優勢の状況はアフターヌーンセッションとなっても変わらず。午前と同じく4時間の走行時間が設けられたプラクティスで最速タイムをマークしたのは、またしてもブエミ駆る8号車トヨタだった。

 ブエミは自身が午前中に記録したタイムを2秒以上上回る3分19秒440をマークするも、このタイムは昨年のテストデーでフェルナンド・アロンソ記録した3分19秒066にはわずかに届いていない。

 8号車に続いたのはやはり7号車トヨタで、マイク・コンウェイが3分20秒586をマーク。3番手にはアンドレ・ロッテラーが乗り込んで3分21秒323というタイムを記録した1号車レベリオンR13が入り、トップとのギャップをやや縮めることに成功している。

■コルベットがGTEプロクラス首位、アマクラスではフェラーリ勢がトップ5独占

 最多20台が出走したLMP2クラスはトップ3が3分28秒台後半で並んだ。このなかでクラス首位につけたのはジャッキー・チェン・DCレーシングのホー・ピン・タン、ステファン・リケルミ、ガブリエル・オーブリー組38号車オレカ07・ギブソン、タイムは3分28秒504だった。

 クラス2番手は3分28秒769をマークしたドラゴンスピードの31号車オレカ。シグナテック・アルピーヌ・マットムートの36号車アルピーヌA470・ギブソンが、そこから0.228秒遅れのクラス3番手に入っている。

“激戦区”として知られるLM-GTEプロクラスは、その異名のとおり大接戦具合がタイムに表れた。クラストップにつけたのはコルベット・レーシングの63号車シボレー・コルベットC7.R(ヤン・マグヌッセン/アントニオ・ガルシア/マイク・ロッケンフェラー)だが、同車が記録した3分54秒001からわずか0.031秒後方にはフォード・チップ・ガナッシ・チームUKの67号車フォードGTがつけ、そこから1000分の4秒差の3番手には64号車コルベットC7.Rが入った。

 AFコルセの71号車フェラーリ488 GTE Evo以下クラス4番手以降も僅差で並び、最終的に17台中12台がトップから1秒以内に収まる結果となっている。

 日本人ドライバー4名が参戦するLM-GTEアマクラスではフェラーリ勢が速さをみせ、新車を投入しているウェザーテック・レーシングの62号車フェラーリ488 GTE(クーパー・マクニール/トニ・バイランダー/ロベルト・スミス組)以下、トップ5を跳ね馬が独占。

 そのなかで木村武史、ケイ・コッツォリーノが乗り込むCar Guy Racingの57号車フェラーリは、トップから0.473秒差の3分57秒335というタイムでクラス4番手につけた。

 また、同じくフェラーリ488を使用してWECにフル参戦中の石川資章率いるMRレーシングは3分58秒048でクラス8番手に。今戦、星野敏を迎えているデンプシー・プロトン・レーシングの88号車ポルシェ911 RSRはクラス14番手で事前のテストを終えている。

 テストデーを終えた2019年ル・マン24時間はこの後、4日にロールアウトテストが常設のブガッティ・サーキットが行われる予定だ。

このニュースに関するつぶやき

  • 一人勝ち相撲して…仮に連覇してもね…(゚_゚ どんなトップタイム出しても最下位から追い上げるとか演出ないですかね?
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