『いだてん』演技初挑戦となる菅原小春が本日より登場! 演出家が抜擢の理由を語る

0

2019年06月09日 18:01  リアルサウンド

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

リアルサウンド

写真

 毎週日曜日に放送されている大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜』(NHK総合)の第22回より、菅原小春が出演する。この度、演出の一木正恵より抜擢の理由が明かされた。


 菅原が演じるのは、日本女性初のメダリストとなる人見絹枝。岡山の女学校で始めたテニスで圧倒的な強さを誇り、四三(中村勘九郎)たちと出会う。抜群の身体能力で陸上競技の世界記録を次々と塗り替えるも、女子離れした自身の容姿に強いコンプレックスを抱いている。なお、菅原は本作が演技初挑戦となる。


 一木は菅原の存在を民放のTV番組で初めて知ったという。


「三浦大知さんとのコラボ動画でこの上なくカッコよく野生的なダンスに魅了されました。また、紅白の坂本冬美さんとのコラボで最も気になったのは、パフォーマンスが終わった時、彼女が舞台上をまるで畳の上のような和の空間として、座って手をついてお辞儀をした瞬間。野生的であると同時に日本的な礼儀正しさ、和の美しさを見て、相反する世界が共存する“菅原小春”という存在を強く意識しました」


 日本人女性として初めてアムステルダムオリンピックに出場し、800mで銀メダルを獲得した人見。女子スポーツ界の先駆者として、生涯を走り続けたスーパースターを選ぶにあたり、3つのことを強く意識したと一木は語る。


「まずは、とんでもないポテンシャルを持ちながら、文学的で女性的な二面性。次に、国内でのコンプレックスが、世界では賞賛に変わる。これを体現できる体格と筋肉を持つこと。最後に、女性が夢を託したスター、アイドルであることができること。世界的な視野があること、圧倒的な存在感があること、なおかつ女性的であることが必須だと考えていました」


 一木はすぐに菅原の顔が浮かんだそうだが、演技経験がないことからも実現は難しいと考えいた。そんなとき、菅原と竹原ピストルの対談記事を読み、考えが変わったと振り返る。


「菅原さんが竹原ピストルさんと対談し、役者ではない人が演技する素晴らしさを指摘していた記事を読んで、来た!!と思いました。これはやるかもしれない、と。千載一遇のチャンスが訪れていると確信し、猛烈にオファーしました」


 第22回の予告編でもテニスをしている姿が垣間見えるが、今後どんな輝きを菅原は見せてくれるだろうか。(リアルサウンド編集部)


    ニュース設定