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中村倫也、『アラジン』吹き替え版でイケボ放つ 声でも魅了するその実力とは

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2019年06月10日 06:11  リアルサウンド

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リアルサウンド

写真木下晴香と中村倫也
木下晴香と中村倫也

 ディズニー・アニメーションの大人気作『アラジン』の実写版にて、主人公・アラジンの吹き替え声優を務めている中村倫也。これまで数多くの作品で、どんなタイプのキャラクターでもモノにし演じあげてきた彼だが、本作も例外ではなく、声の表現だけでそれを実現させている。


 そもそも彼が声優に挑戦するのは、これが初めてである。各方面からラブコールが鳴り止まない中村だが、本作のタイトルロールであるアラジン役は、オーディションにて射止めたようだ。多くの実力派(いったい誰が参加していたのか、実に気になるところ……)が参加する中、その声の表現力と歌唱力を高く買われたということらしい。


【写真】中村倫也撮り下ろしカット


 アラジンといえば、世界中の人々から愛されるキャラクターである。筆者も幼少期の頃に、ビデオテープが擦り切れるほどにアニメ版を繰り返し再生していた記憶があるが、同じような経験をお持ちの方も多いだろう。だがその経験は、今回の実写版で私たちが中村に求めるハードルを、とうぜん高くしてしまう。とうの中村自身も、大きなプレッシャーを感じていたのではないだろうか。だが、さすがの中村。滑らかな声と力強い発語で、身軽なアラジンよろしく軽やかにハードルを越えているように思う。さらに優しく甘い歌声には、色気すらも感じられるのだ。


 ところで、中村を囲む面々も手強い布陣である。ヒロインのジャスミンに扮する木下晴香は、まだキャリア自体は豊富とは言えないものの、ミュージカルをはじめとする大きな舞台での経験や圧倒的な歌唱力を武器に、中村と二人三脚のかたちを取る。そして、宿敵・ジャファーを演じるのは、『映画 プリキュアスーパースターズ!』(2018)で悪役声優デビューを果たした北村一輝。さらに何より強力なのが、アニメ版からランプの魔人・ジーニー役を務めている山寺宏一だ。期待の新星、先輩俳優、声優界の大ベテラン……彼らのいずれもが、中村にとって頼もしい存在であり、また脅威でもあったのではないだろうか。


 だが劇中に物語として描かれているように、ときに対立し、ときに手と手を取り合って、声優である彼らが「吹き替え版」として新たな息吹をもたらしている印象である。中村自身、まったく新しく、そして“彼らしい”アラジン像をつくり上げたように感じた。おなじみのノリと音楽が、それらをより盛り上げ、より強固なものにしている。


 これまでに数多くの映画・ドラマに出演し、さまざまなタイプのキャラクターを演じる中、その声色の変化でも観客を魅了してきた中村。記憶に新しいところでは、朝ドラ『半分、青い。』(2018/NHK)にて、周囲の人間を自分のペースに巻き込んでしまう、とろんとした甘い声で多くの者を虜に。同作放送中に公開された『孤狼の血』(2018)では、ハードでワイルドなチンピラに扮し、ドスの利いた声で劇場を戦慄の渦に巻き込み、その振れ幅の大きさで衝撃を与えた。さらには『今日から俺は!!』(2018/日本テレビ系)で、優等生と極悪不良という二つの顔を持つ高校生を演じ、“優しさ”と“卑しさ”を巧みに演じ分ける声の表現力には非常に驚かされたものだった。中村の役者としての経験値の豊かさはもちろんだが、演劇作品へのコンスタントな参加や、ミュージカル『RENT』(2012)、『フルモンティ』(2014)への挑戦も、彼の声の表現力の高さに影響を与えているように思える。


 つい先頃には、一世を風靡した『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016)の中野量太監督による新作『長いお別れ』も封切られたばかり。本作での中村は出番こそ多くはないものの、物語の大きな転換軸となる人物を演じている。一つのドラマを立ち上げるにあたっての彼の重要度は、本作でも確かめることができるだろう。


 超人気作であり、ある意味、歴史ある作品『アラジン』への挑戦は、かなりの大仕事といえるのではないだろうか。本作での好演は、今後のさらなる飛躍にも繋がりそうである。


(折田侑駿)


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