荒木飛羽が『あなたの番です』を大きく動かす 視聴者の興奮を掻き立てる存在感

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2019年06月16日 15:11  リアルサウンド

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荒木飛羽『あなたの番です』(c)日本テレビ

 『あなたの番です』(日本テレビ系)で明らかになった早苗(木村多江)・正志(阪田マサノブ)夫婦が住む402号室の隠し部屋。なかから現れたのは、登場人物たちも視聴者さえも知らない謎の少年だ。部屋の隅でうずくまり怯えていた謎の少年の名前はまだ明らかにされておらず、視聴者の興奮を掻き立てている。


【写真】『あなたの番です』ポスター完全版


 隠し部屋の存在に気づいた翔太(田中圭)が402号室に押し入ると、黒島(西野七瀬)が監禁されていた。早苗は黒島を助けようとする翔太を襲う。翔太は早苗に足を刺され、押し倒されたときに頭を強く打つ。謎の少年は、意識を失っていく翔太の目線の先にいた。少年は涙の潤む目で、不安げに翔太と黒島を見つめ、口元がかすかに震えているようにも見えた。彼の手には手錠がかけられており、彼もまた部屋に閉じ込められていたのだと分かる。


 SNS上では謎の少年について注目が集まっていた。「早苗の息子なのでは?」「実の息子ではなく、誘拐された子供なのでは?」「“交換殺人ゲーム”に参加したから監禁されているのではないか」などの数多くの憶測が挙げられている。また、ほんのわずかな登場シーンでありながら「目だけの芝居がすごい」といった、彼の繊細な演技に対する評価の声もあった。


 この謎の少年を演じるのは、荒木飛羽。昨年の朝ドラ『半分、青い。』(NHK総合)で、有田哲平演じる津曲雅彦の息子・修次郎を演じた。胡散臭い津曲とは対照的に物静かな性格の修次郎は、小学校の頃にあったいじめが原因で常にマスクを着用している。荒木は目と声色でしか感情を伝えられない状況で、修次郎の繊細な感情を見事に表現していた。本作での荒木の登場シーンはわずかであったが、息子の純粋な思いが津曲の行動を変え、津曲と修次郎の親子関係は視聴者に強い印象を与えている。


 また荒木は、今では主役級の活躍を見せる俳優たちの幼少期を数多く演じてきた。『HiGH&LOW』(日本テレビ系)では窪田正孝演じるスモーキー、『MARS〜ただ、君を愛してる〜 』では藤ヶ谷太輔演じる樫野零、『好きな人がいること』(フジテレビ系)では山崎賢人演じる柴崎夏向、『トドメの接吻』(日本テレビ系)では、新田真剣佑演じる並樹尊氏、『兄に愛されすぎて困ってます』(日本テレビ系)と『PRINCE OF LEGEND』(日本テレビ系)では、片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)演じた橘はるかと朱雀奏の幼少期を演じている。ブレイク俳優たちの幼少期をこれほどまで数多く演じ、コンプリートしてきた俳優はほかにはいないだろう。


 荒木演じる謎の少年は、榎本家が隠していた「秘密」なだけでなく、ストーリーのカギを握る重要な人物で間違いないだろう。第1章最終回を目前に公開された完全版ポスターで、今まで日本テレビのロゴで隠されていた部分から現れたのだから。「毎週、死にます」というキャッチコピーとともに怪しげな表情を浮かべる登場人物たちの中でも、荒木の表情は際立ってミステリアス。俳優デビューを果たしてから5年間で30本以上の出演作がある荒木。培われてきた抜群の存在感と繊細な演技が、本作の謎をどのように動かしていくのか。


※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記


(片山香帆)


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  • もう3カ月(2クールなので)しっかりご覧下さい、と言う布石なんですね…
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