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そば屋やうなぎ屋で見かける「読めない看板」の文字、意味と読み方は?【漫画版】

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2019年06月17日 12:02  ねとらぼ

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ねとらぼ

写真なんと読むか分かりますか?
なんと読むか分かりますか?

 そば屋、うなぎ屋、寿司屋など……伝統的な和食のお店の看板で、くねくねとした「読めない文字」を見かけたことはありませんか? あの暗号のような文字の正体は一体何なのでしょうか?



【その他の画像】



 私たちが普段慣れ親しんでいるひらがなの中に、突然割り込んでくる謎の文字。それが「変体仮名」です。



 ……えっ、言葉の響きが気になる? まあそう言わずに。変体仮名たちの歴史を知り、彼らの悲しき運命をたどってみましょう。



●変体仮名とは何か?



 ことの始まりは10世紀初頭。このころ平安時代の中期だった日本の貴族社会では、それまで文章に用いていた漢字を、一部を省略することで簡単に書き記すようになりました。これがひらがなの起源です。



 つまり、ひらがなが発明される以前は、文章を書くために漢字しか使わなかったんですね。例えば「(植物の)アシビの花」は「安之婢乃波奈(あしびのはな)」と表記されていました。



●100種類を超える「ひらがな」が誕生



 ここで忘れてはいけないのが、ひらがなの発明以前、「1つの音を表記するために用いられていた漢字が必ずしも1種類ではなかった」ということです。



 例えば「ka」という音を表記するために、「加」「可」「賀」といった複数の漢字が同時に使われていました。詳しい説明は省きますが、おおよそ区別の必要はなく、どの漢字を使ってもよかったそうです。



 発音と文字が1対1で対応していなかった状況で、漢字を省略するブームが発生。さて、どうなったでしょうか?



 なんと、100種類を超えるひらがなが生まれました。



 100種類と聞くと、とんでもない数のように思えるかもしれません。ですが当時の人々はそれらを難なく使いこなしていました。なにせ、現代の小学1年生が習う漢字ですら80文字ありますからね。



●姿を消した変体仮名



 これらのひらがなは時の流れの中で、書きやすさなどの点から一部形を変えたり、使われなくなったりしたものもありますが、多くの文字は長い間等しい扱いを受けていました。この状況は、幕末の混乱を乗り越えて明治時代まで続いていました。



 そんな和気あいあいとしたひらがなの世界に、突如として激震が走ります。1900年(明治33年)、小学校令施行規則の改正が行われ、「学校教育で用いるひらがなは1つの音につき1文字、全部で48文字に限る」という内容のお触れが全国に出されたのです。



 これにより、ひらがなはその半数以上が私たちの日常生活から姿を消し、古文書の中にだけ登場する化石となってしまいました。「ka」という発音に対応する文字には「加」を省略した「か」が選ばれ、「可」「賀」を省略した文字には、もはやめったにお目にかかることができません。



 こうして化石となった「選ばれざる文字」は、その後「変体仮名」という、一度聞いたら忘れにくいような名前を授けられ、現在に至るのです。ちなみに冒頭のメニュー画像の答えは「しるこ」「だんご」。あなたは読めましたか?


このニュースに関するつぶやき

  • そういえばVOWネタの”いぬちゃん”なる漫画に、”きそむ”なんてネタがあったなあ。
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