広島のドラ1・小園が一軍昇格 ムードを変える起爆剤になるか

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2019年06月20日 16:40  ベースボールキング

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ベースボールキング

広島・小園海斗
◆ ドラ1ルーキーがついに昇格!

 広島は20日、ドラフト1位ルーキーの小園海斗選手を一軍登録した。

 小園は兵庫県出身の19歳、右投左打の内野手。報徳学園高時代には攻守に“超高校級”の質の高いプレーを見せ、昨秋のドラフト会議ではオリックス、DeNA、ソフトバンク、広島の4球団が1位競合。抽選の結果、クジを引き当てた広島への入団が決まった。

 2月には初めてのキャンプを見事に一軍で戦い抜き、オープン戦にも出場。3月3日の西武戦では初本塁打を放つなど、高卒1年目ながらバットでも存在感を発揮。球団の高卒新人としては初めてとなる開幕一軍入りを勝ち取ったが、出場の機会がないまま3月31日に登録抹消。以降はファームに戦いの場を移していた。

 二軍ではここまで47試合に出場して打率.182(185−35)という成績。安定感には欠けているものの、そのなかで本塁打を4本記録するなど力のあるところは見せている。守備面でも失策は10個とやや多くなっているが、軽快なステップや華麗なグラブさばきなどのスキルは新人離れしたレベルにあり、スケールの大きさを感じさせる。


◆ 不動の存在とゴールデンルーキー

 19歳の高卒ルーキーに結果を求めるというのも酷な話ではあるが、このタイミングで昇格するということは当然ながら戦力として期待されているということ。特にチームは交流戦に入ってから苦しい戦いが続いているだけに、嫌なムードを振り払うような働きが求められる。

 苦しむチームの中でも大きな懸念点となっているのが、不動のショートストップである田中広輔の大不振。切り込み隊長としてチームの3連覇に大きく貢献してきた男だが、今季はここまで67試合の出場で打率.188(250−47)と低迷。なかなか浮上のキッカケが掴めず、そこで“起爆剤”として白羽の矢が立ったのが小園だった。

 小園の昇格に伴う入れ替えは右のベテラン内野手・小窪哲也で、田中の抹消はなし。小園のスタメン抜擢にも期待が高まっているが、田中と言えば2015年4月1日のDeNA戦から635試合連続でフルイニング出場中。まさに“不動”の存在であり、緒方孝市監督はどちらの名前をスターティングラインナップに書き記すのか、その決断に注目が集まっている。

 交流戦での失速で首位の座を明け渡してしまった3連覇王者。ゴールデンルーキーは苦境のチームに新風を吹き込ませることができるか、大きな動きがある“かもしれない”広島から目が離せない。


▼ 小園海斗・ファーム成績
47試 率.189(185−35) 本4 点14
出塁率.246 長打率.297 OPS.543
二塁打6 三塁打1 塁打数55
盗塁6(失敗8) 犠打2 犠飛0
四球13 死球1 三振36 併殺打3
失策10 守備率.952

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