『ラジエーションハウス』“唯織ロス”から立ち上がる 『監察医 朝顔』から中尾明慶の登場も

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2019年06月25日 06:01  リアルサウンド

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『ラジエーションハウス特別編〜旅立ち〜』(c)フジテレビ

 それぞれの大切な想いのために奔走する唯織(窪田正孝)や甘春総合病院の面々を描いたスペシャルドラマ『ラジエーションハウス特別編〜旅立ち〜』(フジテレビ系)が6月24日に放送された。本作は連続ドラマ『ラジエーションハウス』(フジテレビ系)のスペシャル版として、今までの総集編を交えながらオリジナルストーリーが展開された。


 唯織は新たなキャリアのためにワシントンに向かっており、偶然にも以前治療した写真家の菊島(イッセー尾形)に再会。談笑を続けながら空の旅を楽しんでいた2人だったが、機内で急病人が出てしまう。乗り合わせていた内科医・黒川守(中島歩)と唯織は処置にあたるが、唯織はすぐに患者がアナフィラキシーショックであると気がついた。適切な処置のおかげで患者は一命を取り留める。


【写真】唯織ロスに陥るメンバーたち


 一方、甘春総合病院は唯織がいなくなったことで“唯織ロス”を起こし、抜け殻になっていた。そこに、かつて天才野球少年と呼ばれていた高校球児の平山(前田旺志郎)がヒジのレントゲンを撮りに来院した。平山はヒジ以外にも調子の悪そうな様子を見せ、気にかける裕乃(広瀬アリス)や放射線技師の面々は、杏(本田翼)にも相談を持ちかける。そこで平山を追加検査し、腫瘍が発見されるのであった。平山の野球の不調はこの腫瘍が原因であることがわかり、平山は再び前を向き歩み始める。


 そして飛行機の中では、今度は機長が急病で倒れてしまった。唯織はまたしても黒川と処置にあたり、素早い処置と治したいという粘り強い想いで機長を助け出す。


 スペシャルドラマには次の月9ドラマ『監察医 朝顔』に出演する中尾明慶がクロスオーバー出演。甘春総合病院を訪れる高橋(中尾明慶)を演じた。中尾は『監察医 朝顔』でも同じ高橋涼介という放射線技師を演じる。技師×技師のスペシャルコラボとなった。さらに本作では新たなライバルとして中島歩演じる黒川が現れる。辻村(鈴木伸之)とはまた違った雰囲気をまとう黒川だが、唯織が技師でありながら適切な処置をすることに焦りを見せる。唯織は実力の高さと同時に、周りに火をつける情熱も持っているのだと感じさせるシーンとなった。


 唯織がいなくなり寂しさを見せる甘春総合病院であったが、唯織がいた頃と空気は変わらず、患者一人一人と真っ直ぐ向き合っている。ラジエーションハウスは一丸となり、技師と医師は良い関係を築いていた。本作のラストでは、飛行機の中の唯織と、唯織のいない甘春総合病院がリンクする。クライマックスでは杏と唯織のセリフが重なり、唯織が今も甘春総合病院のラジエーションハウスチームの一員であることを強く感じさせるシーンがあった。小野寺(遠藤憲一)や大森院長(和久井映見)が唯織の従業員証と制服を今も大切に持っていることなどからも、唯織は甘春総合病院にとってかけがえのない仲間であることがわかる。


 スペシャルドラマ版のラストにはエンディング曲と共にダンスを踊るラジエーションハウスメンバーのオフショット映像が披露される。音楽に合わせて踊る唯織や杏は、役の雰囲気をまといつつもいつもよりハジけた印象を見せる。スペシャル版のエンディングにふさわしい、ファンにとってはたまらないサプライズとなった。実は軒下役の浜野謙太のTikTokアカウントに飛ぶと、他にもラジエーションハウス出演者による音楽動画を楽しむことができる。カメラが回っていない時間も、チームとして仲睦まじい様子を見せている様子が伺え、最後まで暖かい空気に包まれた作品だった。


(Nana Numoto)


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