榮倉奈々の“泣き言メール”に、戸田恵子「自分の子供のような感じで」とアドバイス

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2019年06月29日 17:51  Techinsight Japan

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アンパンマン役の戸田恵子とバニラ姫役の榮倉奈々
女優・榮倉奈々(31)が29日、都内劇場で開催された映画『それいけ!アンパンマン きらめけ!アイスの国のバニラ姫』(28日より公開中)の公開記念舞台挨拶に出席した。今回ゲスト声優として「バニラ姫」の声を演じた榮倉は、「アンパンマンで育った」という認識があるほど同作の大ファンで、今は夫で俳優・賀来賢人との間に誕生した子供(2歳)と一緒に楽しんでいるそうだ。榮倉は思い入れが強かったためか緊張している様子で、アフレコの裏話を披露した。

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原作者のやなせたかし氏・生誕100周年のメモリアルイヤーに贈る映画『それいけ!アンパンマン』最新作の舞台挨拶に、長年アンパンマンの声を務める戸田恵子とばいきんまんの声優・中尾隆聖、主題歌を歌うドリーミング、そしてゲスト声優の榮倉奈々、ANZEN漫才(みやぞん・あらぽん)が登場した。ドリーミングが『アンパンマンのマーチ』を生歌唱し、戸田が「こんにちは! 僕、アンパンマンです」、中尾が「ハ〜ヒフ〜ヘホ〜!」とそれぞれのキャラクターの声で呼びかけると、客席の子供たちは「わー!」と歓声を上げた。


しかし喜んだのは子供たちだけでないようで、榮倉も「約半年以上前から家で毎日見ていたアンパンマンにまさか自分がゲスト声優として出演できると思っていなかったのでとても嬉しいのと、ドリーミングさんの生歌を聴くことができたり…本当にすごい緊張して全然何をしゃべっているのか分からないんですけど…戸田さんや中尾さんのアンパンマン・ばいきんまんを聴けて私もとっても幸せです。そして来てくださった子供たちの笑顔、楽しい笑い声…とても嬉しいです」と緊張しながら挨拶した。


榮倉はアフレコの裏話として、「吹き替えを録る前に、スタッフのおじさんたちが『アンパンマンのマーチ』を一緒に合唱してくれるんですよ。なんてシュールな絵だと思っていたんですが、その意図は『子供たちがこういう気持ちでこれから観るから、作っている側も楽しく笑顔でやらなきゃいけないんだよ』って。私が緊張していたので盛り上げてくださって。アンパンマンは素晴らしいけど、やはり制作している方々も素晴らしいんだなと分かりました」とにっこり微笑んだ。


また「今回は本当に戸田さんに助けていただきました。2日間に分けてアフレコしたんですが、さすがに戸田さんに図々しく相談するのはできないから自力で頑張ろうと思っていたんですが、一日目が終わったら本当に難しくて『戸田さんにすみません。難しいです!』と泣き言のメールをさせていただきました。的確にアドバイスをいただきました。ありがとうございました」と感謝の思いを伝えた。ちなみに榮倉と戸田は、近年では昨年放送の連続ドラマ『僕らは奇跡でできている』(関西テレビ制作・フジテレビ系)で共演している。


これを受けて戸田は「美談になっていますけど、全然たいしたことじゃないんですよ」と謙遜。「アンパンマンを愛するがゆえに奈々が一生懸命やってくれて、この思いの丈がメールに来まして。こんな真面目に考えてくれているんだとこちらも嬉しくなって。(榮倉は)かわいいお子さんの子育て奮闘中ですけど『自分の子供のような感じでやってみたらどう?』と送り返しました」とアドバイスの内容を明かした。そして戸田が「悩んでくれた結果、榮倉奈々のすべての良さが詰まっているような役に出来上がりました。バニラ姫の成長=奈々ちゃんの成長ですね」と評すると、榮倉は「嬉しい。ありがとうございます」と頬を緩めた。

舞台には、ストーリーに登場する「アイスの国」が本物のアイスで再現されて登場した。これには登壇者たちも「本物のアイス?」と驚きながら、「美味しそう〜」などと盛り上がった。


アンパンマンの原作者で2013年に他界した漫画家・やなせたかし氏は毎回アンパンマンの映画の舞台挨拶に出席していたそうだが、最後に戸田は「この映画は“笑顔”がテーマになっています。やなせたかし先生が『笑顔が大事だ。人生は喜ばせごっこだ。人が喜ぶことをおやりなさい』と常に私たちに言ってくださいました」とやなせ氏を偲び、「アンパンマンのレギュラー番組は31年続いていますが、『大切なものは何か』を教えてくれるアニメーションだと思っています。安心して子供に見せられる番組だと自負しています」とアンパンマンへの誇りを胸に、「今日だけじゃなく二度三度といらしていただければ幸いです」と呼びかけた。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)
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