渡辺麻友『心のプラカード』はタイミングが良ければ『恋チュン』を超える名曲になれたか?

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2019年06月30日 20:02  Techinsight Japan

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渡辺麻友『土曜スタジオパーク』でななみちゃんに会えて大喜び(画像は『渡辺麻友 2019年6月18日付Twitter「今さらですが、先日は土曜スタジオパークありがとうございました!」』のスクリーンショット)
AKB48時代の渡辺麻友が、2014年6月7日に開票イベントが行われた『AKB48 37thシングル 選抜総選挙』(AKB48第6回選抜総選挙)で初めて1位となり、センターを務めたシングル表題曲が『心のプラカード』(2014年8月27日発売)である。発売前の7月12日に日本テレビ系音楽特番『THE MUSIC DAY 音楽のちから〜日本人に力をくれる名曲〜』で初披露されており、前年同時期に発売された『恋するフォーチュンクッキー』の人気に比べると盛り上がりはいま一つだったが「名曲」と評価する声も少なくない。

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それからおよそ5年を経て、6月15日放送のNHK総合『土曜スタジオパーク』に出演した渡辺麻友が『心のプラカード』のミュージックビデオを見て懐かしむ場面があった。

2017年12月31日『第68回NHK紅白歌合戦』に出場してAKB48での活動を終えた渡辺麻友。その後は女優としてドラマや舞台で活躍しており、この春から始まったNHK連続テレビ小説『なつぞら』では新米アニメーター役を務めている。

今回の『土曜スタジオパーク』は『なつぞら』キャストの渡辺麻友と川島明(麒麟)をゲストに迎え、それぞれの「素顔」を紹介した。渡辺麻友の「素顔」を振り返るなかで「2014年のシングル選抜総選挙で初めて1位となってセンターを務めたのがこの曲」と『心のプラカード』のMVが映された。

渡辺自身も「懐かしい」と見入っていたが、最近はメディアなどで耳にすることが少なくなったようだ。実は『AKB48第5回選抜総選挙』で1位に輝いた指原莉乃がセンターを務めた『恋するフォーチュンクッキー』(2013年8月21日発売)が大ヒットして世界的な『恋チュン』ブームが巻き起こり、その人気は翌年も続いたため『心のプラカード』が発売された当初は「『恋チュン』の二番煎じ」という声が聞かれたのである。

一方では名曲という評価もあり、時を経た今、こうして『心のプラカード』をじっくり聴くとリリースするタイミングが違っていたら『恋チュン』に並ぶ人気曲になったのではないかと惜しまれる。

『恋チュン』はそれほど存在感のあるナンバーで、当の指原莉乃もその後『AKB48選抜総選挙』で首位に立ち『ハロウィン・ナイト』(2015年8月26日)、『LOVE TRIP/しあわせを分けなさい』(2016年8月31日)、『#好きなんだ』(2017年8月30日)とセンターを務めているが、やはり『恋チュン』人気には及ばない。

そんななかAKB48の42枚目シングル『唇にBe My Baby』(2015年12月9日)にカップリングされた山本彩のセンター曲『365日の紙飛行機』が、NHK連続テレビ小説『あさが来た』の主題歌に起用されたこともあって大ヒットした。シングル表題曲でなくとも『恋チュン』に迫る人気曲となったのだから分からないものである。

指原莉乃は「アイドルを卒業してからも『恋チュン』を歌って食べていく」と冗談まじりに話していたように、彼女にとっての代表曲でもある。渡辺麻友も歌う機会があれば、数ある持ち歌のなか『心のプラカード』にはこだわってほしい。



画像は『渡辺麻友 2019年6月18日付Twitter「今さらですが、先日は土曜スタジオパークありがとうございました!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)
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