『なつぞら』なつがついに十勝へ帰還! 岡田将生×清原翔、“兄さん”同士の会話も

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2019年07月04日 12:21  リアルサウンド

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連続テレビ小説『なつぞら』(文=島田怜於)

 『なつぞら』(NHK)第82話では、なつ(広瀬すず)と咲太郎(岡田将生)が、いよいよ生き別れていた妹・千遥(清原果耶)に会いに十勝へ。感動の再会になるかと思いきや、まさかの波乱の展開となった。


参考:第83回あらすじはこちらから


 富士子(松嶋菜々子)、泰樹(草刈正雄)、砂良(北乃きい)、照男(清原翔)の柴田家の家族との再会を果たして早々、千遥の居場所を尋ねるなつ。しかし、泰樹の返答は「わからない」だった。さっきまで牛の搾乳をしていたはずの千遥だが、急に姿をくらましたという。


 「私も会いたいです」となつとの電話で語っていた千遥。その言葉に嘘はなかったはずだ。おばさんの家を出て、東京の置屋で育ったということ以外、千遥の過去になにがあったのかは分からないまま。千遥にはなつと咲太郎に会いづらい、後ろめたい理由があるのかもしれない。


 ようやく会えると思っていた妹がいなくなったことを知ったなつは、その悲しみをどこにぶつければいいのか分からないまま。信哉(工藤阿須加)や咲太郎にも、思わず八つ当たりに近い行動をとってしまう。そんななつを受け止めるのはいつでも泰樹だ。「あの笑顔に嘘はなかった。わしが保証する。だからなつも信じろ、心配するな」と諭す姿は、どこか昔を思い出す、懐かしい風景だ。東京でたくましく暮らすなつだが、今でも泰樹はなつにとっての精神的支柱なのだろう。


 “たくましい”と言えば、実は十勝に来るのは初めてのはずの咲太郎。まるで前から柴田家で過ごしていたかのようにくつろぎ、早くも馴染んでいる様子は、咲太郎の屈託無い性格を表しているようで面白い。照男とお互いを“兄さん”と呼び合う一幕もあった。


 夜に砂良から、千遥と最初に会った時に「お姉ちゃん」と呼ばれたことを話し、千遥は姉に会いたがっているはずだと聞かされるなつ。そして、翌朝千遥から手紙が届く。その手紙の内容にはおそらく我々の知らない、千遥のこれまでが書かれているはずだ。 (文=島田怜於)


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