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『世界の涯ての鼓動』ヴィム・ヴェンダース監督のインタビュー映像公開 山田洋次らのコメントも

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2019年07月04日 15:01  リアルサウンド

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リアルサウンド

写真『世界の涯ての鼓動』メイキング写真 (c)2017 BACKUP STUDIO NEUE ROAD MOVIES MORENA FILMS SUBMERGENCE AIE
『世界の涯ての鼓動』メイキング写真 (c)2017 BACKUP STUDIO NEUE ROAD MOVIES MORENA FILMS SUBMERGENCE AIE

 8月2日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国順次公開される『世界の涯ての鼓動』より、ヴィム・ヴェンダース監督のインタビュー映像が公開された。


参考:A・ヴィキャンデルとJ・マカヴォイが恋に落ちる 『世界の涯ての鼓動』予告編&場面写真


 『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』のヴェンダース監督最新作となる本作は、『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルと、『X-MEN』シリーズのジェームズ・マカヴォイが共演したラブサスペンス。


 ノルマンディーの海辺に佇むホテルで出会い、わずか5日間で情熱的な恋に落ちたダニーとジェームズは、別れの朝の引き裂かれるような痛みに、互いに生涯の相手だと気付く。だが、生物数学者のダニーには、グリーンランドの深海に潜り地球上の生命の起源を解明する調査が、MI-6の諜報員であるジェームズには、南ソマリアに潜入し爆弾テロを阻止する任務が待っていた。やがて恐れは現実となり、ダニーの潜水艇が海底で操縦停止に、ジェームズはジハード戦士に拘束されてしまう。果たして、この極限の死地を抜け出し、最愛の人を再びその胸に抱きしめることができるのか。


 公開された映像では、ヴェンダース監督が映画化を決定するまでの心情を語っている。「確か4年前にこの作品の話をもらったんだ。オーストラリアの若いプロデューサーが僕に会いに来て、原作小説を渡してくれた。『これをどうしても映画化したい』とね」と明かすヴェンダース監督。「読んでみたらかなり恐ろしい小説だった。今までに読んだことのない物語でどう映画化すべきか見当もつかなかった。だが、そこが魅力だ。分からないからこそ、作ってみたくなる。まず物語の背景に興味を引かれた」と、映画化の経緯を語る。


 この作品の監督をしたいと思った理由については、「作者はしっかり調べて小説を書いている。東アフリカやアル・シャバーブや、ソマリアの情勢や人質たちのことにも詳しい。それだけじゃない。深海におけるさまざまな実験についても学ぶことが多かった。彼にはかなり深い知識があって、読むと深海探査が重要である理由がよく分かる。海底の調査は地球が抱える問題の解決策につながるはずだ」と話している。


 また、山田洋次監督、阪本順治監督ら著名人の絶賛コメントも到着。山田は「この監督しか作れない壮大な作品だ」と絶賛し、阪本は「類似する映画がこれからも生まれてくるだろうか」とコメントしている。


【著名人コメント】
■山田洋次(映画監督)
人類の直面している危機と男女の胸をかきむしられるような悲恋がキリキリと絡み合う。
この監督しか作れない壮大な作品だ。


■阪本順治(映画監督)
男と女と科学といまのテロリズム社会、それらを網羅して、答えのでない命題をつきつけてくる。安易に善悪を区別せず、だからこそ観る者は戸惑い、やがて自分たちの無力さを感じるだろう。ラブロマンスを描きつつも、その閉塞感が、この映画の狙いであり、強さだと思う。類似する映画がこれからも生まれてくるだろうか。海洋にあるのはロマンだけではない。


■羽田圭介(小説家)
諜報員、学者、テロリストそれぞれに、生涯をかけて築いてきた強い信念がある。しかし出逢いにより心が交わされることで、信念とはまた別の強い感情が生まれる。それらを生み出し、繋げる自然の描かれ方が、見事だ。


■ホンマタカシ(写真家)
海の深さには、海層があり、彼女はその一番深い超深海層に降りていく。
そこは太陽の光は全く届かず、それこそ宇宙のどこか知らない星のようで、
でもそこには、地球のマグマが吹き出し、生物の活動がアリアリと感じられるのであった。


■石川三千花(イラストレーター)
死が目前に迫る極限の地で、生きる望みを支えるのは、愛。
「君のそばにいたい」
「目の前に見えることを、あなたと話したい」
苦痛と困難に満ちた世界でも、愛の普遍は確かにあるのだ。


■村山由佳(作家)
恋、と呼ぶにはあまりに崇高な瞬間がかつて、あった。
生死を分ける崖っぷちで、その記憶だけがかろうじて彼らの正気を繋ぎとめる。
主演二人の「目」の演技が素晴らしい。


■文月悠光(詩人)
未知の領域へ踏み出す二人。
温かな対話の記憶は、暗闇の淵で、海の底で、何度も蘇る。
ジェームズの唱えたある詩人の言葉に胸を衝かれた。
本作が描くのは、あらゆる分断を越える水のような境目の無さ。信じる者の尊さと悲しみだ。


■松崎健夫(映画評論家)
<ロードムービー>という言葉を生んだヴェンダースが、旅路の涯てに留まらざるを得ない男女の姿を描く。ふたりは相手を想いながら、心で旅をしている。これは、見えない何かを信じ、追い求める<マインドロードムービー>だ。


(リアルサウンド編集部)


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