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佐藤二朗 息子が「ボク、ちきゅう出たい!」とギャン泣きした“驚愕”の行動

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2019年07月07日 16:00  AERA dot.

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写真佐藤二朗(さとう・じろう)/1969年、愛知県生まれ。俳優、脚本家。ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズの仏役や「幼獣マメシバ」シリーズで芝二郎役など個性的な役で人気を集める。ツイッターの投稿をまとめた著書『のれんをくぐると、佐藤二朗』(山下書店)のほか、96年に旗揚げした演劇ユニット「ちからわざ」では脚本・出演を手がける
佐藤二朗(さとう・じろう)/1969年、愛知県生まれ。俳優、脚本家。ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズの仏役や「幼獣マメシバ」シリーズで芝二郎役など個性的な役で人気を集める。ツイッターの投稿をまとめた著書『のれんをくぐると、佐藤二朗』(山下書店)のほか、96年に旗揚げした演劇ユニット「ちからわざ」では脚本・出演を手がける
 個性派俳優・佐藤二朗さんが日々の生活や仕事で感じているジローイズムをお届けします。今回は、先日受賞した「ベスト・ファーザー賞」について。

*  *  *
 全然ベストどころか、なにがベターかもまったく探り探りで、時には、こういう時にはどうするべきか、何を息子に言うべきか、皆目分からなくて、妻と途方に暮れることもしばしばな感じなのに、図々しくも頂いてしまった、ベストファーザー賞。とはいえ、賞というものを頂くのは初めてで、なおかつ、これを機会に少しは、「ちゃんとした大人」「ちゃんとした父親」にならねばと、自分を律することになるかもしれないと思って、ありがたく、この賞を頂戴しました。

 ただ、昔、野球盤を息子と2人でやった時、ガチで試合にのぞんで、一切の手加減を排し、「18対4」とか大人げなさ丸出しのスコアで勝利し、息子がギャン泣きして、「もう、ぼく、ちきゅうでたい!」と、大き過ぎるスケールの泣き言を言ったこともあります。

 毎日の晩酌の時、息子が生まれる前は、今日の出来事を妻にホロ酔いで話し、聞いてもらうのが楽しみの1つだったのですが、まあ当然、今はその時間は息子が今日、小学校であった出来事を話し、それを妻と2人で聞くことになります。もちろんそれも親の務めと最初は僕も一生懸命聞いているのですが、そのうち、僕自身も妻に、自分の今日の出来事を聞いて欲しくなり、「今度はお父さんの番だからね!」と、こちらも大人げなさ丸出しで、「妻(母)に話を聞いてもらう権利」の奪い合いを、息子と熾烈に繰り広げることもあります。

 そんな僕ですから、妻には「まあ俺は、父親と長男の一人二役だな」と言い訳を含めて言ったりします。妻は、「一人一役にならなきゃいいがな。長男の」と若干冷ややかな目をして言います。いや〜しかし俺、よく受けたな、ベストファーザー賞。

 以前、ある取材でも答えたことがあるのですが、僕にはどうしても、「威厳のある父親」を演じるのは無理なようで。いかにプロの役者とはいえ、これだけはどうやら無理なようで。だから、できることと言えば、世の親御さんがお子さんに対してそうであるのと同じように、息子をたくさん愛することだけだと思っています。いや決して良さげなことを言おうとしてるんではなく、ん? 少しは言おうとしてるのかな俺? いやいや、やはり「たくさん愛する」、これしか自分にはできないと思っとります。

 以前、ある一般の方のツイートで知った話なのですが、震災で幼い娘さんを亡くしたご夫婦に、数年後に娘さんが生まれたというドキュメンタリーがあったそうです。そしてインタビュアーの方の「娘さんにはどんな風に育ってほしいですか?」との問いに、お父さんは、こう答えたそうです。

「おばあちゃんになって欲しい。ただそれだけ」

 本当に、そう思います。(文/佐藤二朗)

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このニュースに関するつぶやき

  • 佐藤二郎さんすごいな、おもしろ楽しい話から一気に泣かせてきた
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  • 「おばあちゃんになってほしい」に一番ぐっと来た。そうだね。
    • イイネ!206
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