横浜流星「緊張しない風に見せるのは得意」 『愛唄』現場での“泣き演技”の苦悩を明かす

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2019年07月07日 21:51  リアルサウンド

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横浜流星

 横浜流星が7月6日、タワーレコード渋谷店B1F CUTUP STUDIOで行われた映画『愛唄 −約束のナクヒト−』Blu-ray&DVD発売記念イベントに登場。撮影を振り返るトークショーを行った。


 『キセキ −あの日のソビト−』のキャスト・スタッフが再び集結し、GReeeeNの「愛唄」を映画化した本作。実話を交えたGReeeeNによるオリジナル脚本で、恋する勇気を持てないまま大人になった青年・トオルが、“友”と“詩”との出会いによって、恋に全力で駆け抜けていく様子を描く。


【写真】ピンク髪“ゆりゆり”時代の横浜流星


 横浜が登場するやいなや、「キャーッ!」とはじけんばかりの大歓声。横浜の一挙手一投足に「かっこいい」という声をあげるファンを前に「かっこよくないよ」とつぶやき、一層ファンのハートに火を付けたところからイベントはスタートした。


 この日は、同作の共同プロデューサー・丸山文成とトークを展開。クランクイン当日について横浜は、「不安で仕方なかった」と回顧。メイキングではおちゃらけたシーンが使われているため「緊張してる感じは一切してない」と話す丸山に、「緊張しない風に見せるのは得意なんです」とニッコリほほえんだ。


 制服を着ると学生時代を思い出すという横浜は、「仕事を通して青春している」とも。自身は高校時代に『烈車戦隊トッキュウジャー』(テレビ朝日系)に出演しており、「高校1年生は友達とヤンチャして、2年生からは仕事に捧げて。トッキュウジャーでこの仕事で生きていこうと決めた」と告白。同作で「芝居のおもしろさに気づいた。自分の原点ですね」と力を込め、まだ作品を観ていないファンに対し「まだ初々しいし、演技も棒読みだったりする。クールでカッコつけてるから」と鑑賞を薦める一幕もあった。


 劇中、朝日を観に行く場面では、撮影の順序がバラバラだったことから気持ちが追いつかず、泣きの演技で「自分の力不足を思い知らされた」と吐露。一方で、ヒロインを演じた清原果耶について「演技力に度肝を抜かれた」「感受性豊かですごい。衝撃を受けた女優さん」と感心しきり。続けて自身の“寄りのシーン”がカットになったと明かし、「ちょっと落ち込んじゃうんですよね。でも、まだまだだとわかったので、今、がんばってます」と更なる飛躍を誓った。


 また親友・龍也を演じた飯島寛騎については「悩みながらも、もがいて自分なりに進んで、だんだん龍也になっていった。その吸収力と素直さに刺激をもらった」と感慨深げ。さらに飯島の人柄について「一見、いけ好かねえ野郎だなと思う。すっごくカッコつけてるんですよ。でも、それがすごいかわいくて。現場を盛り上げてくれた」と感謝した。


 そんな飯島は、今作でギターに初挑戦。難しさを知った上で「(重要なシーンは)飯島、お前にかかってるぞ」とプレッシャーもかけたという横浜は、「期待以上のものを見せてくれたので、込み上げるものがあった」と嬉しそう。ところが「ひとつ言わせてもらうと」と切り出し、「ドライ(リハーサル)で泣きました。龍也側を撮る時に泣きました。次、トオル側……もう枯れちゃってるんですよね。そんなに水分が……」と、肝心な場面で涙が出せなかったことを明かすと、会場は大爆笑だった。


 「ふだん泣かないので、泣き芝居が得意じゃない」と本音をこぼした横浜だったが、今作をきっかけに涙が流せるようになったといい、『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)での演技につながったとも。「それまでは泣き芝居っていうだけで緊張しちゃって。“涙を流さなきゃ”という感情が入ってくると、それはもう芝居じゃない。トオルは涙を流したくて流しているわけじゃないから」と語り、「この作品のおかげで少し解放できたような気がします」と話すと、会場からは拍手が沸き起こった。


 撮影を振り返り、「あの時の自分にしか、トオルは演じられなかった」と横浜。「台本を読んだ時に思っていたのとは、また違う感情が(現場で)生まれてきた。より深いところまで芝居を追求できた」と打ち明け、「一日一日大切に生きていかないといけないと強く思った。自分の役者人生の中ですごく大事な作品になったので、みなさんにとっても大好きな作品のひとつになってくれたら嬉しい」と呼びかけた。


 なおイベントでは、サイン入りグッズが当たる抽選会が行われ、目をギュッとつむったり、見開いたりしながら楽しそうにクジを引く横浜の姿も。会場には終始、「かっこいい」「かわいい」とため息にも似た声が響いていた。


(nakamura omame)


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