『男はつらいよ』最新作、第32回東京国際映画祭オープニング作品に 山田洋次「嬉しく思います」

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2019年07月12日 06:01  リアルサウンド

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『男はつらいよ お帰り 寅さん』(c)2019松竹株式会社

 10月28日から11月5日にかけて東京・六本木ヒルズほかにて開催される第32回東京国際映画祭のオープニング作品が、『男はつらいよ お帰り 寅さん』に決定した。


参考:山田洋次の“総括”は正しかったのか? 『妻よ薔薇のように』から感じる日本映画史の皮肉


 『男はつらいよ お帰り 寅さん』は、第1作目の公開から今年で50年を迎え、シリーズで50作目となる、『男はつらいよ』の最新作。1997年の『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』以来、実に22年ぶりの新作となり、寅さんの甥の満男(吉岡秀隆)と、満男の初恋の相手イズミ(後藤久美子)のその後の物語を軸に、さくら(倍賞千恵子)や博(前田吟)、そして「くるまや」を囲むいつもの面々のいまが描かれる。


 東京国際映画祭フェスティバル・ディレクターの久松猛朗氏は、「この映画を第32回東京国際映画祭のオープニング作品として世界にお披露目できることを心より嬉しく思います」とコメント。山田洋次監督は、「50年をかけて製作したこの映画が日本のみならず世界中で、一人でも多くの観客の“心の希望”となることを切に願います」とコメントを寄せている。


■コメント一覧
●東京国際映画祭フェスティバル・ディレクター久松猛朗
この映画のエンドロールを観ながら自然と涙がこぼれました。毎年お盆とお正月にこのシリーズの最新作をどれほどワクワクしながら待ちわびたことでしょう。正に国民的映画シリーズであったと思います。そして、振り返ってみると、日本の女優史でもあったことに気づきました。そのシリーズが山田洋次監督の魔術で新作として蘇りました。この映画を第32回東京国際映画祭のオープニング作品として世界にお披露目できることを心より嬉しく思います。


●山田洋次監督
寅さんシリーズの第50作となる『男はつらいよ お帰り 寅さん』が東京国際映画祭オープニング作品に選ばれたことを嬉しく思います。先行き不透明で重く停滞した気分のこの時代に、寅さんの台詞にあるように「生まれて来てよかったと思うことがそのうちあるさ」と、50年をかけて製作したこの映画が日本のみならず世界中で、一人でも多くの観客の“心の希望”となることを切に願います。


(リアルサウンド編集部)


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