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嵐、ベストアルバムが140万枚突破 安室奈美恵『Finally』にも共通する作品のかたち

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2019年07月14日 08:01  リアルサウンド

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リアルサウンド編集部

参考:2019年7月15日付の週間CDアルバムランキング(2019年7月1日〜2019年7月7日:https://realsound.jp/2017/12/post-144358.html)


(関連:NEWS 増田&加藤、嵐 松本&大野、関ジャニ∞ 錦戸&安田……クリエイティブなジャニーズコンビ


 2017年最後の週、このチャート記事(安室奈美恵は“200万枚を売り上げた最後のアーティスト”となるか? 2017年最終週チャート分析:https://realsound.jp/2017/12/post-144358.html)で安室奈美恵『Finally』を取り上げました。当時180万枚に届きそうだったセールスに触れ、私はこのように文章を締めています。


“安室奈美恵は「200万枚を売り上げた最後のアーティスト」と呼ばれるのかもしれません”。


“最後のベスト盤。やっぱり配信じゃ無理。CDをこの手に持っておきたい。そんなふうに思わせるアーティストは、この先、もう出てこないでしょう”。


 実際に『Finally』は年をまたいで売れ続け、結果的に200万枚を突破。2018年度のオリコン年間ランキングでも1位というモンスター作品になりました。ただ、これだけCDを売るアーティストが「最後」で、「もう出てこない」のかといえば、そうでもなかったようで。今、まさに好敵手が現れました。


 嵐のベストアルバム『5×20 All the BEST!! 1999-2019』が売れに売れています。先週、初登場1位で1,304,251枚、今週は2位で104,828枚。たった2週で140万枚を突破する脅威のセールス力です。オリコンによると、男性アーティストでアルバム初週ミリオンは2003年のCHEMISTRY以来、16年6カ月ぶり。また初週の売上枚数も安室奈美恵『Finally』(111.3万枚)を上回るもので、これは2010年代を通しての最高記録となるそうです。


 ちなみに、10万枚も売れているのに今週2位なのはなぜなのか。僅差ではありますが、すとぷりの1stフルアルバム『すとろべりーらぶっ!』が嵐をほんの少し上回るセールスを見せたからです。彼らは、歌ってみた、ゲーム実況、ツイキャスなど、動画投稿サイトや生放送で活躍中のエンタメユニット。動画投稿が主戦場とは時代だなぁと感心するばかりですが、今後こういうユニットは当たり前に増えていくのでしょう。平成のテレビカルチャーが一気に遠くなっていく感覚に襲われます。


 嵐のスタートは1999年。デビューシングル曲「A・RA・SHI」にラップパートがあるのも当時のジャニーズとしてはかなり斬新で、このグループには“新時代を担う”期待が寄せられていることを予見させました。そして、実際に5人は期待以上の飛躍を見せてくれた。すでにバラエティ/マルチタレント路線を開拓し、平成を代表するアイドルグループとなっていたSMAPの背中を追いかけるように、どんどん大人の色気を身に着け、素晴らしい役者として、また頼れる司会者やキャスターとして成長していく。その様子を私たちは常にテレビ画面で確認してきたのです。もちろんコンサートツアーは常に大盛況でしたが、チケット争奪戦も毎度凄まじかったですよね。現場に行けないファンの多くは、テレビで嵐のメンバーを見かけては、いつでも仲の良さそうな5人の様子に勇気づけられていたのだと思います。


 自らの活動休止の時期を発表し、そのうえでキャリアを総括するベストを出す。ファンは今までの歴史を反芻しつつ、ありがとうの気持ちを込めてCDパッケージを購入する。この流れは『Finally』とほぼ同じものです。アーティスト側には終焉の日に向かって完全燃焼する美意識があり、ファン側にも理解と納得と感謝がある。みだりに戸惑わせない、悲しませない活動の納め方を、この2作品が教えてくれますね。


 なお、本作唯一の新曲は20周年アニバーサリーソング「5×20」。本人たちの作詞がまた素晴らしいです。〈本気で泣いて 本気で笑って 本気で悩んで 本気で生きたから ぼくらはここに立つ。〉〈顔を見ただけで 声を聞いただけで 何を思っているかなんて そんなのわかるんだよ。〉〈もう一度 僕らから皆に ありがとう。〉これで泣かないファンがいるでしょうか。ただ、拍手を贈るしかありません。


 さて。今後テレビからバラエティや音楽番組がなくなるとは思わないですが、そもそもテレビを所有しない若者が増え、みんなが知っているアーティストが減っている現在。各自がネットで好きなものを発信し、アンテナを張っている者同士でシェアするのが令和のメディアカルチャーです。それが悪いとは思わないですが、やはり、CDのミリオンヒットはもう生まれなくなっていくでしょう。嵐のいない時代が、もうすぐ始まろうとしています。(石井恵梨子)


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  • まぁヒット曲沢山あるし買いたくなるわな
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