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宮沢氷魚、清原翔、東出昌大……メンノンモデルは、“魅せること”に長けた演技者の宝庫

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2019年07月17日 06:11  リアルサウンド

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写真宮沢氷魚『偽装不倫』(c)日本テレビ
宮沢氷魚『偽装不倫』(c)日本テレビ

 異なる業種から転身する者も多い俳優の世界だが、やはりモデルから俳優業に進出する者は圧倒的に多い。そんな中でも、現在のエンタメ界の最前線で活躍する存在を多数輩出しているファッション誌が「MEN’S NON-NO」(集英社、以下メンノン)である。連日あちこちで顔を見せる、坂口健太郎、成田凌、清原翔らが現在ではそのホットな代表格だろう。


【写真】福岡で杏を落とす宮沢氷魚


■役者一本で闘う坂口健太郎、追随する成田凌と清原翔


 すでにメンノンの専属モデルを卒業し、俳優業一本で勝負をしている坂口健太郎は、主演最新映画『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』が公開中。2014年の『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』での俳優デビュー以降、わずか5年足らずで瞬く間に人気俳優の一人に仲間入りした彼は、昨年放送の『シグナル 長期未解決事件捜査班』(カンテレ・フジテレビ系)に続き、今年は『イノセンス 冤罪弁護士』(日本テレビ系)でも、民放連続ドラマでの主役の座を得ている。現在の状況に至るよりも前に“卒業”しているとあって、俳優にかける彼の想いの強さを感じるのは、筆者だけではないはずである。


 そんな坂口に追随しそうな“メンノン俳優”といえば、やはり成田凌と清原翔だろう。メンノンの専属モデルとなってから、すぐさま俳優としての活動も開始させたこともあって、成田はモデル以上に俳優としての印象の方がすでに強い。地上波のドラマ作品にたびたび顔を見せながら、『わろてんか』(2017-2018/NHK総合)で主人公の息子役を演じたことも記憶に新しい成田だが、彼のメインフィールドは映画であるように思える。事実、昨年は『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』といった大作から、『ここは退屈迎えに来て』という得がたい小品にまで出演し、それ以降も映画への出演が続いている。『愛がなんだ』という代表作も得たいま、若くして日本映画界に欠かせぬ存在となっている。


 放送中の朝ドラ『なつぞら』(NHK総合)で、ヒロインの優しい兄を演じ脚光を浴びている清原は、このところ俳優として頭角を現しはじめた存在だ。今作で彼のことを知ったという方が多いようだが、すでに多くがその虜になっている。クールな切れ長の目がハニカミ笑いに転化したときの愛嬌や、落ち着いたロートーンボイスで放たれる優しいセリフの数々には、老若男女問わず胸を掴まれているようだ。モデルだからこその均整の取れた体型に加え、滑舌の美しさも彼の武器の一つ。今作を機に、ますます俳優業が活発化していくだろう。


■日本映画界を牽引する東出昌大、超期待の宮沢氷魚


 いまや日本映画界を牽引する俳優の一人である東出昌大もまた、かつてはメンノンモデルであった。190センチ弱もある長身は、俳優をやるうえで、場合によっては障壁ともなりかねない。日本の成人男性の平均身長より20センチ近くも大きいのは、ある種、劇中の人物が持つリアリティを欠いてしまうということもあるだろう。しかし彼は、『予兆 散歩する侵略者 劇場版』(2017)をはじめ、特異な役どころを次々と自分のモノにしてきた。演じるのがごく普通に見える人物であっても、冷静に見つめてみれば、やはりどれも一筋縄ではいかないものばかりだ。“東出と仕事がしたい”という声は、方々から絶えることはない。


 そして、筆者が個人的に大きな期待をかけているのが宮沢氷魚だ。まだ俳優デビューから2年と経っていないのにもかかわらず、新・水曜ドラマ『偽装不倫』(日本テレビ系)での主人公の相手役への抜擢など、短期間でここまで駆け上がってきた。そんな彼に期待をかけてしまうのは、むろん、多くの方がそうだろう。昨年は、現代演劇の最前線に立つ藤田貴大演出の『BOAT』で初舞台にして初主演し、続く『豊饒の海』では三島由紀夫の世界に挑戦。まったく毛色の異なる作品で、技を磨いた印象だ。この初夏に上演された『CITY』を観て、その思いはますます強くなっている。映画への出演も楽しみだが、彼の舞台に立つ姿は追っていきたいものである。


■メンノン先輩俳優と、目が離せない若手たち


 彼らの先輩に目を向けてみよう。メンノンの元・専属モデルで、ここ最近の活動が活発だったのが田辺誠一と谷原章介だ。映画にドラマにと、膨大な出演作数を誇り、二人はいまやベテラン俳優の域にある。田辺は若手俳優が多く集った『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(2019/日本テレビ系)の“問題アリ”な教師役で視聴者をざわつかせ、谷原は昨年の朝ドラ『半分、青い。』(NHK総合)の心穏やかな父親像で日本中を温かく包んだ。両者とも、かつては先に述べた“メンノン俳優”たちと同様に、気鋭の若手俳優として登場してきた。いまでは経験値で作品を支え、底上げする役割を担っている。


 パリコレモデルとしても第一線を歩んできた柳俊太郎は、間もなく公開される『東京喰種 トーキョーグール【S】』に出演。佇まいで物語ることができる稀有な俳優である。さらに、徐々に映画・ドラマに顔を見せつつある中田圭祐や、『4月の君、スピカ。』(2019)で準主役級を担った鈴木仁もまた、昨日から放送が始まっている7月期『TWO WEEKS』(カンテレ・フジテレビ系)に出演しており、目が離せない存在だろう。


 演技者とは身体を扱う職業だが、モデル出身者である彼らは、自身の身体への意識の向け方が、また他の俳優たちとは異なるのだろう。もちろん、発声や感情のコントロールといった、演技者としての訓練は必要なのだろうが、“魅せること”に長けていることは間違いなく大きな武器である。それは必ずしも自分を良く見せるというものだけでなく、“どのように見せるか”という意識のことであり、いわば客観性のことである。彼らは演技の世界に飛び込むよりも前から、自分がどのように見えているかを知る機会を多く得てきたはずなのだ。「MEN’S NON-NO」は、“魅せること”に長けている演技者の宝庫である。


※柳俊太郎の「柳」は旧字体が正式表記


(折田侑駿)


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