『なつぞら』「僕の人生には君が必要」中川大志がついにプロポーズ 亜矢美の切ない過去も明らかに

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2019年07月30日 12:21  リアルサウンド

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『なつぞら』写真提供=NHK

 長編映画の作画監督を任されるようになった下山(川島明)のおかげもあり、演出として長編映画に携われるようになった坂場(中川大志)。なつ(広瀬すず)にそのことを伝えた坂場は、なつにも原画に参加してほしいと言う。そしてその後、彼は意を決したようになつにこう伝える。


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「そしてもし……もしこの長編映画を成功させたら……成功したら、僕の人生には君が必要だということになります」


 「は?」と戸惑うなつ。しかし坂場はさらに思い切った言葉を口にする。


「僕と……僕と、結婚してください。結婚してくれませんか?」


 『なつぞら』(NHK総合)第104話のエンディングはこんな衝撃的なシーンで幕を下ろした。一体、このあとどんな物語が続くのか、翌日以降のドキドキの展開に期待が高まる。一見そりが合わないようなところがあっても、これまでの仕事を通して、ある種の信頼感を築いてきた2人。周りには2人のことを「お似合い」だと言う声もあったわけだが、果たして2人の関係はどうなるのだろうか……。


 さて、第104話では上記のなつと坂場のシーンよりも前に、いくつかの重要な話があった。ひとつは、亜矢美(山口智子)の過去である。亜矢美の昔を知る人々が「風車」で語っていたことによると、彼女の熱心なファンの1人に、とある男子学生がいたという。当初はあまり目立っていなかった亜矢美であったが、彼は彼女の才能を本気で信じていた。そして彼は台本を持ち込んで採用されたのをきっかけに、何本もの台本を書いては、亜矢美をソロで踊らせ、亜矢美はどんどん人気を獲得していったのだった。


 ところが、彼は学徒出陣を機にかえらぬ人になってしまった。かつてを知る藤田(辻萬長)曰く、「戦後の亜矢美は見てられなかった」という。しかしそんな彼女のもとに現れたのが咲太郎(岡田将生)だった。藤田の話によれば、「それが亜矢美の生きる力」になったのだとか。今ではそんな昔話を笑っている亜矢美であったが、飄々としている彼女には切ない過去を抱えていたのだった。


 そして、もうひとつこの放送回で明らかになったことは茜(渡辺麻友)の結婚である。その相手は、下山であることが判明。2人の発表に思わず、「ちょっと待った!」を入れた神地(染谷将太)であったが、いわば「最後のお願い」として茜と一緒に踊らせてもらった神地はどこか満足気でもあった。前向きな神地らしさがあふれている軽快なステップに観ている視聴者としても思わず笑顔になったものだ。茜さん、結婚おめでとうございます。(國重駿平)


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