横浜流星の詩的な独白から幕を開ける 『いなくなれ、群青』本予告

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2019年08月02日 06:11  リアルサウンド

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(c)河野裕/新潮社 (c)2019 映画「いなくなれ、群青」製作委員会

 横浜流星主演映画『いなくなれ、群青』より、本予告と本ポスターが公開された。


【動画】『いなくなれ、群青』本予告映像


 本作は、累計発行部数85万部を超える河野裕の同名小説を実写映画化する青春ミステリー。悲観主義の七草と、理想主義の真辺由宇の根本から矛盾し合っている2人が、階段島で再会を果たす。奇妙だけれど平和で安定した生活を送る住民たちの日常は、真辺由宇の登場によって大きく動き始める。奇妙な島、連続落書き事件、そこに秘められた謎……。どうしてここにいるのか、彼女はなぜここに来たのか。やがて明かされる真相は、青春に残酷な現実を突きつける。


 ミステリアスな雰囲気を身にまとう七草を横浜が演じ、誰よりも真っ直ぐで、正しく、凜々しい少女・真辺由宇役を飯豊まりえが務める。アメリカの高校在学中の2001年に、短編映画でバッカイフィルムフェスティバルのオハイオ州優秀賞を受賞し、帰国後、カメラマン・映像監督として活動してきた柳明菜が監督を務めた。


 この度公開された本予告映像では、美しいバイオリンの音色と、横浜演じる七草の詩的な独白から始まる。「ここは捨てられた人たちの島です」「この島は魔女に管理されています」と、彼らが暮らす階段島の秘密が徐々に明らかになる中、島での平穏な生活を望む七草に対し、島の秘密を解き明かそうとする真辺の姿が映し出される。本映像で小林武史プロデュースでSalyuが歌う主題歌「僕らの出会った場所」が初披露されている。


 合わせて公開された本ポスターでは、群青色の空を背景に七草と真辺の表情が切り取られ、「約束しよう。私たちは必ず、また出会うんだよ。」というキャッチコピーが記されている。


■コメント
・横浜流星
作品の世界観、空気感を大切にし、映画の内容に寄り添ってくれている素敵な曲です。
物語に最高の余韻を与えてくれます。是非、余韻にどっぷりと浸って欲しいです。


・柳明菜監督
この曲は、七草・真辺二人の関係、そして映画を、私を、とても深い場所へと導いてくださいました。出会いと別れ、それを、偶然でも奇跡でも運命でもなく、生命体に刻み込まれた営みのように…自分の体の奥ではずっと何かが振動し、一点を目指し続けている。それはとてもリアルな感覚。何を捨てたとしても。日々、色々なことがあるけれど、全て、あなたに出会う場所へ向かう旅路なのかもしれません。


・小林武史
やり切れないなと思う日常の隙間に非日常への扉が隠されている。そこに向かうことは必ずしも逃避ではなく、この世界の有り様を組み立て直すことにつながっていくのではないか。
そんなことをこの映画のラフ編を見た後で妄想しながら、監督の映画への想いに共感していきました。透明だけど濁っている、そんな曲をイメージしていました。Salyuの肉体の内部から宇宙感まで感じさせる歌唱は、やはり彼女しかできないダイナミズムのある表現だと思います。


(リアルサウンド編集部)


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