【F1技術解説】11年ぶりの表彰台に貢献した、トロロッソ・ホンダSTR14の空力アップデート

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2019年08月02日 07:51  AUTOSPORT web

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2019年F1第11戦ドイツGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
先日開催されたF1第11戦ドイツGPにおいて、2008年第14戦イタリアGP以来となる11年ぶりの表彰台を獲得したトロロッソ・ホンダ。14番手からスタートしたダニール・クビアトが荒れたレースを生き残り、見事3位に入賞した。

 そんなトロロッソ・ホンダは、シーズン中盤を迎えても順調に車体のアップデートを続けている。好成績を残したドイツで投入した空力アップデートを解説する。

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(1)ブーメラン型ウィングレット
 2008年第14戦イタリアGPで優勝したセバスチャン・ベッテル以来の表彰台を、先週末の第11戦ドイツGPで獲得したトロロッソ・ホンダ。彼らは同GPに、いくつかの空力アップデートを投入していた。

 そのひとつがウイリアムズやハースも導入している、ブーメラン型のウイングレットである(黄色矢印参照)。これはサイドポンツーン前のバージボード上部に取り付けられているが、バージボード自体の形状も、変更が加えられている(白矢印参照)。
 
このバージボード自体は、欧州ラウンド緒戦の第5戦スペインGPで改良されたもの。シーズン中盤になっても、トロロッソ・ホンダの車体アップデートは順調に行われているようだ。

(2)フロア
 2019年型マシン『STR14』は、フロアも新しくなっている。まずサイドポンツーン脇の長い切れ込みが、2本から3本に増やされた(黄色矢印参照)。さらにそこにメルセデスや、フェラーリ、レッドブルのような小さなウイングレットを加えている(赤矢印参照)。

 これらの改良は、フロア下への気流の流入をいっそう促進することにある。ウイングレットの位置はフェラーリ同様、リヤタイヤのすぐ前である。

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