ユースケ・サンタマリア×指原莉乃×山里亮太が語り合う、『ONE PIECE STAMPEDE』参加への思い

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2019年08月06日 15:21  リアルサウンド

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(左から)山里亮太、ユースケ・サンタマリア、指原莉乃(撮影:服部健太郎)

 大人気漫画『ONE PIECE』の映画最新作、劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』が、8月9日より全国の劇場で公開される。


参考:ユースケ・サンタマリア、指原莉乃、山里亮太も USJに『ONE PIECE』“麦わらの一味”集結


 TVアニメ放送20周年という節目の年に公開される本作は、海賊、海軍、さらには革命軍など、全勢力が一つの島に集結し、大事件が発生するという豪華な内容で、20周年にふさわしい「オールスター映画」になっている。


 ルフィ率いる麦わらの一味はもちろんのこと、バギーやスモーカーなど初期から活躍するキャラクターに、最悪の世代、王下七武海、海軍大将やCP-0まで登場し、強大な敵に立ち向かうことになる。


 そんな歴代キャラクターとともに、映画オリジナルのキャラクターも登場する。元ロジャー海賊団の「鬼の跡目」ダグラス・バレット、「祭り屋」ブエナ・フェスタ、そして歌姫アンと海賊万博の司会ドナルド・モデラートだ。そのうちフェスタ、アン、ドナルドをゲスト声優の3名、ユースケ・サンタマリア、指原莉乃、山里亮太(南海キャンディーズ)が務めている。


 大の『ONE PIECE』好きを公言している3人だが、どのような思いで今回の作品に参加したのか、その想いを聞いた。


ーーみなさん『ONE PIECE』の大ファンだそうですね。出演が決まった時プレッシャーを感じましたか?


ユースケ・サンタマリア(以下、ユースケ):それは当然あります。このプレッシャーの大きさは僕ら3人にしかわからないと思います。本当に大好きな作品なんでね、すぐに「ハイ、やります」とは言えないですよ。


山里亮太(以下、山里):この素晴らしい世界を壊したくないですからね。でも、僕はプレッシャー以上に、憧れの『ONE PIECE』の世界に参加できるという嬉しさが勝りました。


指原莉乃(以下、指原):私も出演決まった日からアフレコ当日までずっとハラハラしてました。この緊張感はなかなか味わえないですよね。


山里:好きな作品だからこそ、必死にやらなきゃいけないって思ったからね。


ユースケ:今までのゲスト声優で一番気負ってたんじゃないですかね。いっそ、早くその日が来てほしいと思ったよね。決まってから当日まで結構時間があったから。


指原:わかります、変に時間があるとプレッシャー大きくなりますよね。


ーーみなさんの出演が発表されたのは3月でしたね。


ユースケ:その日からアフレコまで、もうドキドキです。ただ、僕は、山ちゃんとさっしーが一緒だと聞いて心強いと思いました。


山里:本当ですか!? それは嬉しいですね。


ユースケ:2人とも『ONE PIECE』が好きなのを知ってたし、みんなも同じ心境なのかと思うと、仲間がいると思えたのは心強かったですね。


ーー皆さんが演じたご自身のキャラクターについてどんな印象を抱きましたか?


指原:アンは、思ったこともすぐに言えちゃう素直な子です。そういうところは自分と似ているかなと思います。今回はリアクションのお芝居が多かったので、自分が普段バラエティでもやっている能力も発揮できたし、楽しく演じさせていただきました。


ーーアンは麦わらの一味が大好きなキャラクターなので、ファンとして気持ちを乗せやすかったのではないですか?


指原:そうですね。一味を応援しているところなんかは自分の気持ちそのままです。麦わらの一味と直接会話は交わさないですけど、応援している時に「うわ、私この世界にいるんだな!」って感じられて、本当に嬉しかったです。


山里:僕はドナルドのことをカッコいい奴だと思いました。大海賊時代を口先だけで渡っていくなんて憧れますね。テンション高く、観客を湧かせる役どころなんですけど、こういう役をやれたのは嬉しかったです。


ユースケ:僕が演じたフェスタって男は、悪魔の実も食べてないし、戦闘力も全くないんだけど、ロジャーの時代から活躍している男なんです。山ちゃんのドナルドとも通じるものがあるけど、イベント屋として、武力じゃなくて口の上手さなどで時代を駆け上がってきた奴なんです。自分とは似ていない役だけど、その分やりやすかったですね。自分と近いとやりにくいですよ。例えば、山ちゃんは「ホグバッグやってくれ」って言われたらどうする?


山里:いや、無理ですよ。一時期、オファー来るかもってドキドキしてましたけど(笑)。


ーーアフレコにはどのような準備をして臨んだのですか?


山里:大塚(隆史)監督はすごく熱量の高い方で、収録の日までどのように過ごせばいいかを細かく指示したメモをいただいたんです。それを守って過ごしました。それを読んでると、本当にすごいことに参加するんだなと、さらにプレッシャーを感じました。


ーーそのメモには、具体的にどんなことが書かれていたのですか?


山里:収録の前日はこうしてくださいとか、喉を大切にする方法や普段からあまり大きな声を出すのは避けてほしいとかですね。それから練習方法なども記載してありました。それと、何パターンか芝居を見たいので、自分で思い描く声の出し方を何個か作っておいてくださいなどたくさんのことが書かれていました。


ユースケ:要は、きっちり完璧に仕上げてこいってことです(笑)。


指原:もちろん、プロの声優さんと同じスキルはないですけど、すごい方たちと同じ場所に立たないといけないですから、やっぱり相応の準備が必要なんだなと思いましたね。


山里:映画を観に来るお客さんには、僕らのスキルとか関係ないですからね。


ユースケ:僕らは声優ではなく、今まで全然違う世界で活動してきたわけですからね。声だけで表現するのは本当に難しいことで、今回自分で声の芝居をやってみて、プロの声優のすごさというのは改めて感じました。でも、だからといって、プレッシャーばかりで縮こまっているわけにもいかないし、それに、僕らは僕らなりの活動を長い年数やってきた自負もある。それを出し切れば、この一回だけなら同じ土俵に立てるんじゃないか、そういう思いで自分の持てるものを出し切りました。


ーーアフレコ当日には監督から具体的にどんな指示がありましたか?


山里:まず、「一度フルテンションでやってください」と言われたので、思いっきりテンション上げてやったんです。そうしたら、「それがスタートラインです」と言われました(笑)。そこからさらに上げていきましょうと。


ユースケ:大塚監督は3人それぞれ異なったアプローチをしていると思いますよ。山ちゃんの役は司会者だから、テンション上げてドーンと行かせたと思うんだけど、さっしーはなんて言われた?


指原:私も、「もっと大きな声で」とはよく言われましたね。ステージにはたくさん立ってきたし、声を遠くに飛ばすのは得意なつもりだったんですけど、よく考えたらルフィたちは海で戦っているから、屋内で声を飛ばすのとはわけが違うんですよね。もっと遠くを想像しなきゃいけないんだって気がつきました。


山里:声の芝居だけで距離感を表現するのはすごく難しかったです。それをボリュームの強弱だけじゃなく、いろんなかたちで表現できるプロの声優さんはやっぱりすごいですよ。


ユースケ:僕は2人の役と違って、もうちょっと落ち着いたトーンでいきましょうって言われましたけどね(笑)。僕の役はモニターを見ながらボソボソとしゃべってる奴なんです。でも、ボソボソとしゃべったら駄目なんですよね。狂気に取り憑かれた男なんで。すぐ近くの人に喋っている設定なのに、最初はすごい声張ってた(笑)。確かに距離感を掴むのは難しかったね。


指原:あとアドリブの箇所が難しくなかったですか?


山里:難しかった。悲鳴とかね。


指原:台本の「…」のところや「ハッと息を飲む」シーンとか、ちいさい「っ!」などはアドリブでお願いしますと言われて、どうやればいいか悩みました。


ーー最後に、映画を楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。


指原:ファンのみなさん、本当に楽しみだと思いますが、期待に応えるすごい映画です。観れば絶対感動して、誰かと話したくなる作品だと思います。


ユースケ:「これ、やっちゃっていいの?」って思うぐらいの、原作でも描かれていない衝撃の事実がいっぱい出てきます。もしかして「尾田(栄一郎)先生に黙って作ってるんじゃないの? 大丈夫?」みたいなシーンだらけですよ。まあ、尾田先生がOK出したから作ってるんですけどね(笑)。しかも、全勢力集結のオールスター映画で、こういうのは映画ならではですから、見逃したら損ですよ。


山里:実は僕、台本は自分の出番のところだけ読んで、後半はまだ読んでないんです。ファンのみなさんと同じように、映画館で観て感動を味わいたいんです! 前半だけでも「これはすごい展開だ!」って興奮するシーンの連続でしたけど、大きなスクリーンでルフィたちの戦いを観られるのが楽しみです。(取材・文=杉本穂高)


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