8月は打率.194…貧打に喘ぐ日本ハムが正念場の鷹3連戦へ

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2019年08月10日 13:12  ベースボールキング

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ベースボールキング

日本ハム・王柏融
◆ リーグ最下位の月間打率

 混戦模様が続ているパ・リーグのペナントレースで2位につけている日本ハム。7月に10個の貯金を作ってソフトバンクを猛追したが、8月に入ってからは1勝6敗と苦しんでいる。

 とくに深刻なのが打撃陣。月間の総得点14はリーグ最下位。1試合の平均得点が2点では、勝てる試合は限られてしまう。また、同じく月間のチーム打率.194もリーグ最下位だ。

 選手個人に目を向けると、上位打線である西川遥輝が打率.200、大田泰示は打率.120。主軸の近藤健介も打率.190とまったくあたりが出ていない。さらに深刻なのが、主将の中田翔。7月は月間打率.289(83-24)、7本塁打と好調だったが、8月は19打数1安打で打率.053とブレーキがかかっている。本塁打、打点に至ってはともに「0」と苦しい状況だ。

 その中田は右手を痛めており、「バットを強く触れず、中途半端なスイングしかできない」という。そのような状態でも、栗山英樹監督は中田を信頼しており、中田も栗山監督の期待に応えるべく満身創痍で戦っている。


◆ 王が復帰も…鷹は主力5選手が帰還

 そんなチーム状況なか、打撃力のある王柏融が一軍に復帰した。しかし、利き腕である右肩の故障ということもあり、二軍では守備についていなかった。一軍昇格即スタメンに復帰した10日のソフトバンク戦も「3番・指名打者」での出場。当面は「指名打者」や「代打」での起用が主になるはずだ。

 そのため、万全ではない中田を休ませるなどの選択肢が広がる一方で、今後の起用法に頭を悩ませる部分も出てくるだろう。まずは王柏融に起爆剤となるような活躍を見せてもらいたいところ。

 奇しくも、王が昇格したこの日に、首位に立つソフトバンクは、川島慶三、グラシアル、中村晃、福田秀平、モイネロといった投打の主軸が一気に復帰。早速、「5番・左翼手」グラシアル、「6番・右翼手」中村晃、「8番・中堅手」福田秀平と、3選手がスタメンに名を連ね、打線にも厚みが生まれている。

 ペナントレースは残り40試合を切った。これから勝負どころへと入っていくにあたり、一戦一戦が今まで以上に大事になってくることはいうまでもない。前回の直接対決では、敵地でソフトバンクを3タテし、混パの引き金を引いた日本ハム。首位までは「3.5」ゲーム差、きょうからの敵地3連戦で再び混パを演出したいところ。

 この3連戦が終わる頃には、そのゲーム差が広がっているのか、それとも縮まっているのか――。パの今後を占う3連戦が幕をあける。

▼ パ・リーグ公示(8月10日)
−登録−
(ソ)モイネロ/投手
(ソ)川島慶三/内野手
(ソ)グラシアル/内野手
(ソ)中村 晃/外野手
(ソ)福田秀平/外野手
(日)王 柏融/外野手

▼ 日本ハムのスタメン
(中)西川
(右)大田
(指)王
(左)近藤
(二)渡邉
(三)石井
(一)清宮
(捕)石川亮
(遊)中島卓也
先発:有原

▼ ソフトバンクのスタメン
(二)明石
(遊)今宮
(一)内川聖一
(指)デスパイネ
(左)グラシアル
(右)中村晃
(三)松田宣
(中)福田
(捕)甲斐
先発:千賀

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