高嶋政伸以外にも黒幕が 『TWO WEEKS』三浦春馬が見せる「父親」としての意地

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2019年08月14日 09:01  リアルサウンド

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『TWO WEEKS』(c)カンテレ

 8月13日に放送された火曜ドラマ『TWO WEEKS』(カンテレ・フジテレビ系)第5話は、窮地に陥った結城(三浦春馬)が見せる「父親」の表情が魅力的な回となった。はな(稲垣来泉)を思う結城が見せたはにかんだ笑顔は、視聴者の心に強く残ったはずだ。


 前週に放送された第4話で、有馬(三浦貴大)の発砲により海に転落した結城。そんな結城を助け出したのが、室岡峻治・晴人(村上淳・鳥越壮真)親子だった。室岡は9年前に柴崎(高嶋政伸)の元から逃げ出した男であり、結城が服役するきっかけを作った男だった。「柴崎と関わりたくない」と話す室岡は結城を家から追い出そうとするが、晴人は結城に好意的だ。


【写真】娘役のはな(稲垣来泉)


 晴人と話しているとき、結城ははなのことを思い浮かべる。自分の娘について話すほんの数秒のシーンでありながら、そのはにかんだ笑顔は紛れもなく「父親」の表情だった。「笑うとすっごい可愛いんだ」と話すとき、三浦は照れくさそうに笑う。結城にとって、はなを思う時間は唯一安らげる時間なのだ。


 結城の「愛する子供を守りたい」という決死の思いを知った室岡は、同じ「父親」である結城を匿い、逃した。室岡は、結城が失くしたはなのぬいぐるみを見つけ、晴人に託していた。晴人にぬいぐるみを手渡された三浦の表情も秀逸だ。はなとの約束が守れることへの安堵が感じられる泣き顔だった。


 しかし、結城は灰谷(磯村勇斗)によって捕らえられ、柴崎に拘束されてしまう。柴崎がはなの名前を口にした瞬間、三浦の表情は凍りつく。ガラリと変わった表情から、はなの存在が結城にとってどれほど大きなものかが伝わってくる。


 だが、結城は柴崎の非道さを嫌というほど知っている。突然笑い出した結城は柴崎と取引する。はなの命を守るためだ。「俺とお前は、生きるのも死ぬのも一緒なんだよ」と発する結城からは、強い決意が感じられる。


 SNS上では、室岡の息子・晴人を演じた鳥越を注目する声も。鳥越は『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)や『グッド・ドクター』(フジテレビ系)など、話題のドラマに数多く出演している。現在は、2019年7月13日から放送中の『ボイス 110緊急指令室』(日本テレビ系)に、主人公の息子役として出演。ゲスト子役としての出演だが、その愛らしい表情と自然な演技に魅了された視聴者も多いだろう。


 次週の予告で、柴崎以外にも黒幕がいることが示唆された。警察や検事に内通者がいる可能性もある。結城の無実を信じる者と、結城を裏切る者の存在により、登場人物の誰が味方で誰が敵なのか、ますます分からなくなってきた。結城と楓(芳根京子)は真実にたどり着けるのだろうか。


(片山香帆)


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