「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『ダンスウィズミー』

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2019年08月16日 16:21  リアルサウンド

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『ダンスウィズミー』(c)2019「ダンスウィズミー」製作委員会

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は元・吹奏楽部(兼サッカー部)の島田が『ダンスウィズミー』をプッシュします。


参考:本編映像はこちらから


 『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』といった日本の青春映画の傑作をいくつも生み出し、映画界にとどまらず大きな影響を与えてきた矢口史靖監督の最新作『ダンスウィズミー』が公開中です。


 矢口監督の魅力といえばやはりそのコメディセンス。どこか残念で大変そうなのに、思わず観ているこちらは笑ってしまう、その塩梅が絶妙です。『ダンスウィズミー』の主人公・鈴木静香(三吉彩花)はふとしたことがきっかけで、「音楽が聞こえると所構わず歌って踊りだす」という催眠術にかかってしまい、会社の大事なプレゼンやデートもその催眠術のせいでとんでもないことになってしまいます。なかなか悲劇的な状況なのですが、それもやはり笑えてしまうのは、矢口監督の登場人物への暖かな視線とキャストの演技あってこそではないでしょうか?


 そう、矢口監督作品のもう一つの大きな特徴に役者がとても活き活きしている、ということも挙げられます。これまでも妻夫木聡、上野樹里、綾瀬はるかといったスター俳優たちが羽ばたくきっかけを作ってきたといっても過言ではありません。そんな矢口映画の今回の主演は三吉彩花。映画としては『旅立ちの島唄〜十五の春〜』以来の2度目の主演となります。オーディションで選ばれた彼女ですが、本作ではとにかく弾けまくり。歌とダンスはクランクイン前の2〜3ヶ月前からみっちり練習してきたとのことで、ミュージカルシーンも迫力満点、キレキレです。


 ミュージカルシーン以外の場面でも、今やドラマに映画に引っ張りだこのムロツヨシとのかけ合いや、次から次へとトラブルに巻き込まれフラストレーションを溜めていく演技など様々な表情を見せてくれます。『ダンスウィズミー』公開によって、より広いステージへのステップアップが期待されます。


 静香はトラブルに巻き込まれ、当初は落ち込む一方でしたが、やがてそのトラブルを通じた出会いによって、様々な見栄に束縛されていた自分を解放していきます。自分らしさを開放すること=ミュージカルなのです。


 急に歌やダンスをするのは「観ていて恥ずかしい」「おかしい」というのは、よく言われることですが、そういった「恥ずかしさ」「おかしさ」ももしかしたら私たちが他の人の視線を気にしすぎているからなのかもしれません。


 本作はミュージカル映画ということで、日本の70〜80年代歌謡曲を中心にたくさんの耳馴染みのある楽曲が使用されています。老若男女楽しめる作品なので、親子連れやカップルなどでぜひ観にきてみてはいかがでしょうか? (文=島田怜於)


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