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大東駿介、週7でジム通い 日本水泳界初の金メダリスト役にゼロから挑戦

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2019年08月18日 06:00  シネマトゥデイ

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シネマトゥデイ

写真大河ドラマ「いだてん」で日本水泳界初の金メダリスト・鶴田義行を演じる大東駿介
大河ドラマ「いだてん」で日本水泳界初の金メダリスト・鶴田義行を演じる大東駿介

 現在放送中の大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」(NHK総合・日曜20時〜ほか)で、日本水泳界初の金メダリスト・鶴田義行(つるた・よしゆき)を演じている俳優・大東駿介。劇中、均整のとれた美しい肉体を披露し、金メダリストとしての説得力を持たせているが、そこには彼の大きな挑戦があった。


 「実はまったく泳げなかったんです」と笑う大東。日本水泳界初の金メダリストである鶴田を演じるうえで、泳ぐシーンは必要不可欠であり、そこに説得力がなければそもそものスタートラインに立てない。大東自身も、無様な姿を見せれば批判にさらされることは十分承知していた。


 それでも「鶴田選手は、水泳を始めて3年でオリンピックに出場したと聞いています。もちろん持って生まれた資質があったのかもしれませんが、僕自身も大河ドラマに挑むうえで『やってやろう!』という気持ちが折れなければ、臨んでもいいのではないだろうかと思ったんです」と当時の心境を語る。


 だからこそ、妥協は許されなかった。制作サイドから課せられた水泳練習の3倍は自主練し、自らを追い込んだ。最初の練習でまったく前に進まず、ディレクター陣も顔を見合わせて心配していたという状況から、誰が見ても違和感がなく泳げるまでに仕上げた。「初めて2か月後ぐらいから急に進むようになりました。飛び込みも最初は怖くて、水にビンタされるような感覚だったのですが、途中から上質な羽毛布団のように感じました(笑)」


 肉体づくりも徹底した。「大河ドラマで、写真が残っている人物を演じたのは初めてでした。役作りという言葉は好きではないのですが、一つの心のよりどころとして、できるだけ鶴田さんに近づけようと」。そんな思いが、不安を取り除く大きなモチベーションになったという。


 大東は「普通に考えたら良くないやり方ですよ」と笑うと「クランクインの2か月ぐらい前から、過剰に食事をしていました。夜中にステーキを食べたり、米も2〜3合は食べたりしていました。週7でジムに通い、各部位を鍛えて最終的には10キロぐらい増やしました」とそのアプローチを説明。


 なぜここまで決死の覚悟で、本作に挑もうと思ったのだろうかーー。率直な疑問をぶつけると、公私ともに世話になっているという俳優・中井貴一とのエピソードを語った。「僕が25歳のとき大河ドラマ『平清盛』(2012)で中井貴一さんとご一緒させていただいたのですが、そのとき『大河ドラマというのは、役者人生のターニングポイントに訪れる』と話してくださったんです。実際に、この作品もそうなるのかも……という思いと同時に、意識的に自分からターニングポイントにしなければいけないと覚悟をもって強い気持ちで挑もうと思ったんです」


 また、オリンピックをテーマにした題材だからこそ「挑む」ことにスムーズに入っていけたという大東。「物理的にできないことはありますが、脳みそのなかの処理でいうと、できないと思っていることでも、多くのことは解決できると思えた」と本作の撮影を通して、良い意味でリミッターが外れたという。いよいよオリンピック連覇に挑む大東=鶴田の勇姿を目に焼き付けたい。(取材・文:磯部正和)


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