iPadを使えば誰でも「ゆるふわ昆虫」に じゅえき太郎さん

1

2019年08月19日 20:32  マイナビニュース

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
ほのぼのとした人間の顔が描かれ擬人化された昆虫の様子を描いた「ゆるふわ昆虫図鑑」が、TwitterなどのSNSで話題を集めています。ゆるふわ昆虫図鑑を執筆する画家のじゅえき太郎先生が、ゆるふわ昆虫の作画をiPadで体験するファミリー向けのイベントに登壇。iPadを使えば誰でも簡単に“じゅえきワールド”の画法で描けることに、参加者から驚きの声が上がっていました。

○昆虫の写真をなぞってイラストを作る

「じゅえき太郎とゆるふわ昆虫戯画」と題されたイベントが開かれたのは、川崎市多摩区にある川崎市岡本太郎美術館。じゅえき太郎先生、「太陽の塔」などで知られる岡本太郎さんに子どものころから憧れを持っており、過去には岡本太郎現代芸術賞を受賞した実績を持つほどの凄腕の持ち主なのです。

そんなじゅえき太郎先生が登壇しての今回のイベント、小中学生の参加者を募り、ゆるふわ昆虫図鑑のように自分の顔を配置した昆虫のイラストを仕上げるのがテーマです。

ただ、日々さまざまな昆虫を細かく観察して頭に入っているじゅえき太郎先生とは異なり、参加した小中学生はそこまで昆虫の体の作りに詳しくありません。そこで、じゅえき太郎先生が用意したさまざまな昆虫の写真をiPadに表示させ、それをApple Pencilでなぞっていく方法が採られました。

今回使ったのは、アップルが無料で公開している教材「Everyone Can Create」でも用いられているiPad用の無料アプリ「Tayasui Sketches School」。まず、何枚かの昆虫の写真から好きなものを選び、その写真を50%程度に薄く表示させたうえで、その上から輪郭を描いて色を塗っていくという仕組みです。iPadとApple Pencilの組み合わせは初体験という子どももいたようですが、誰もがすんなりとイラストを作り上げていました。

作業が始まってほどなくすると、昆虫をよく知るじゅえき太郎先生からちょっとしたアドバイスが。昆虫の脚は、ともすると直線的に描いてしまいがち。しかし、細かい節が連なっていたり先端が鉤状になっているなど特徴な形状になっているので、そのような部分を注意して描くとリアルさが増して昆虫らしくなる、ということでした。

さらに、じゅえき太郎先生らしいサプライズも。水棲昆虫のタガメを選んで描いている子どもを見つけると、「本物も観察しながら描くとよりリアルになるよ」と話しつつ、じゅえき太郎先生がこっそり持参した本物のタガメをテーブルに置くひと幕も。

昆虫のイラストが仕上がったところで、続いて自分の顔をイラスト化する作業です。こちらも、iPadのインカメラを使って自分撮りをし、その写真をもとになぞってイラスト化する流れなので、一から自画像を描くよりは断然テキパキと作業できます。

自分の顔が仕上がったら、その画像をコピーして先ほど作った昆虫のイラストに貼り付け、不要な部分をカットして大きさや角度を調整し、昆虫の顔として仕上げます。昆虫の体に自分の顔があるのはとても愉快で、いろいろなテーブルから笑い声が起こっていました。

○なぞっていくだけでも夢中になる

小中学生が昆虫のスケッチや自画像の作成をする場合、画用紙や色鉛筆を用いるのが一般的です。しかし、図鑑や実物を脇に置いて見ながらスケッチをしても、慣れないと全体のバランスが大きく崩れがち。何より、色鉛筆だと消しゴムではきれいに消しづらい場合も多く、ミスした部分を修正するのもひと苦労です。

その点、iPadとApple Pencil、Tayasui Sketches Schoolのアプリを使う方法ならば、なぞるだけで写真からイラストが生成できるのがポイント。なぞるだけなら誰でもできるしつまらない…と思うかもしれませんが、会場では子どもばかりか親も熱中する姿が見受けられました。

小中学生の夏休みもいよいよ残り10日ほど。すでにiPadとApple Pencilを持っているならば、子どもと一緒にゆるふわ昆虫を作ってみては?(磯修)

このニュースに関するつぶやき

  • ゆるふわ・・・ミクロイド・Sに見えなくもない…
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ランキングIT・インターネット

前日のランキングへ

ニュース設定