『なつぞら』でベビーブーム! 広瀬すず、福地桃子、北乃きいに宿る新しい命

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2019年08月22日 12:32  リアルサウンド

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リアルサウンド

『なつぞら』(写真提供=NHK)

 ついこの前まで、十勝の大平原を無邪気に走り回っていたはずのなつ(広瀬すず)が、そのお腹に、夫・坂場一久(中川大志)との子どもを宿した。産休に入り、自宅にて穏やかに過ごしていたところ、お腹に痛みが走る。そんな不安時に、故郷より母・富士子(松嶋菜々子)が訪ねてきたのである。


 連続テレビ小説『なつぞら』(NHK総合)第124話では、富士子に続き、なつの父・剛男(藤木直人)と、祖父・泰樹(草刈正雄)もが顔を見せる。出産間近のなつに、会いにきたのだ。


【写真】クランクアップした広瀬すず


 お腹が大きくなっても、ギリギリまでアニメーターとしての職務を全うしていたなつ。だが、もうさすがに産休に入り、丸く優しくなった夫のもとで、身体をいたわっていたところである。しかし二人にとっては初めての子どもで、急に妻が痛みを訴えたならば、一久としてはアタフタするよりほかない。そこへ富士子の登場である。まさに救いの女神の登場だ。彼女に続いて剛男と泰樹もやってくるが、彼らもまた一久と同様にアタフタするばかり。落ち着いて対応する富士子とは違い、剛男自身も「こんなとき男は、慌てるばかりだ 」と口にしており、なんとも可笑しい場面である。これはどうやら本当の陣痛ではなかったようだ。


 その後は、婿と姑によるお料理。なかなかお目にかかれない組み合わせによる光景だが、ごくごく自然な親子関係に、これまた何とも微笑ましい気分になってくる。みんなの囲む食卓には、泰樹の持参した「牛乳豆腐」も並び、幸せな空気が満ちていた。そんな中、富士子が、夕見子(福地桃子)が雪次郎(山田裕貴)との子どもを妊娠したことを告白。なつと夕見子の関係と同じように、その子らもまた、同い年らしい。


 しかしそこにはちょっとした問題が。バリバリ仕事に夢中になる夕見子に対し、「雪月」の人々は大きな心配をしているらしい。「跡取り」という言葉を出して、夕見子が仕事へ向かうのを阻止するのが、とよ(高畑淳子)だけでなく、妙子(仙道敦子)、そして店主・雪之助(安田顕)までもだというのだから、これはやっかいだ。ここでは雪次郎だけが夕見子の理解者らしく、夫婦のかたちは様々あれど、一久のように支えてあげて欲しいものである。


 さらに今度は、なつの兄・咲太郎(岡田将生)とその嫁・光子(比嘉愛未)もやってくる。どうやら生まれてくるなつの子のために、気も早く色々と準備をしてくれたようだ。まるで、生まれてくるのが我が子のようにである。これもまたまた微笑ましい。そして夜には、いよいよ本格的な陣痛がやってきた。その痛みは、男性である筆者からすれば想像も及ばないが、頑張れ、なつ。


 さて、みんなのいっぱいの愛に包まれて生まれてくる子は、いったいどんな子なのだろう。私たち視聴者をも含めたすべての存在が、あなたの誕生を心待ちにしている。


(折田侑駿)


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