マイク・ニューウェル監督が作品について語る 『ガーンジー島の読書会の秘密』インタビュー映像

0

2019年08月27日 16:51  リアルサウンド

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

リアルサウンド

『ガーンジー島の読書会の秘密』メイキング写真 (c)2018 STUDIOCANAL SAS

 8月30日に全国ロードショーされる『ガーンジー島の読書会の秘密』で監督を務めたマイク・ニューウェルのインタビュー映像が公開された。


参考:リリー・ジェームズ演じる作家の温かな交流を描く 『ガーンジー島の読書会の秘密』予告編公開


 本作は、『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』や『スリー・ビルボード』のプロデューサー陣が、再びタッグを組んで製作したミステリー。第二次世界大戦中に、英国で唯一ナチスドイツの占領下にあったチャネル諸島のひとつ、イギリス海峡に浮かぶガーンジー島で生まれた“読書会”にまつわる秘密を描く。主人公のジュリエットを『シンデレラ』のリリー・ジェームズが演じるほか、『ダウントン・アビー』のマシュー・グードとペネロープ・ウィルトン、『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズのミキール・ハースマン、『さざなみ』のトム・コートネイらが出演する。


 『フォー・ウェディング』や『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』などを代表作に持つニューウェル監督。インタビュー映像では、ガーンジー島について「興味深い歴史を持っている小さな島だ。フランス領でもおかしくないが、なぜか英国領だ。第二次世界大戦中はドイツに占領された。ポーランドほど悲惨ではないが島民は占領を経験した。占領するドイツ人によって厳しい統制を敷かれたんだ。ガーンジー島に起きた出来事は英国全土でも起きたかもしれない。実際はそんな事態を免れることができたがね」とその歴史を語る。


 本作の原題は『The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Society』という長いタイトルとなっているが、そのタイトルについて「魅力的な響き」と話し、「映画の冒頭で描かれるように、島民は絶望的な状況に置かれている。そこから生まれたのがこのタイトルなんだ。読書会の名前に由来する追い込まれたメンバーが危険な状況でとっさに思いついた名前だ。その経緯を考えると何とも言えないタイトルだよ」と、タイトルが決まった背景も明かしている。


 最後に、ジェームズが演じた主人公ジュリエットについて、「ジュリエットの運命を変えることになるのがドーシーからの手紙だ。一種の化学反応が起きて心をわしづかみにされた。彼の手紙を読んで、初めて誰かに理解されていると感じた。ドーシーは他の人と違いジュリエットの心を見抜いた。そのことが彼女を強烈に引きつけたんだ。そんな経験は初めてだったからだ。ドーシーや島の人たちに理解されていると感じた、それがミソだね。この映画を見てくれる観客にとっても、すばらしい贈り物だ。誰でも願うだろう。本当の自分を理解してもらいたいと。深く理解されることでジュリエットは真剣な恋に落ちることになるんだよ」と解説している。(リアルサウンド編集部)


    ニュース設定