圧巻だった浅村斬り…西武連覇のカギを握る19歳右腕・平良海馬

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2019年08月28日 12:12  ベースボールキング

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西武・平良海馬
◆ 自己最速158キロ!三振奪取率が魅力の右腕

 シーズンも終盤に入り、ヤクルト・村上宗隆や日本ハム・清宮幸太郎、さらには広島・遠藤淳志、中日・山本拓実など、高卒2年目選手の活躍が目立っている。西武にも魅力的な新星が出現。最速158キロが売りの19歳右腕・平良海馬だ。

 沖縄・八重山商工高出身の2年目。身長173センチ、体重95キロの体格から繰り出すボールは力強さ感じさせる。7月19日の一軍デビューから、ここまで14試合に登板し0勝1敗、防御率4.30の成績。なかでも8月24日の楽天戦(メットライフ)、元同僚・浅村栄斗を空振り三振に仕留めた好救援は圧巻だった。

 この試合、西武は先発・高橋光成が好投。5−2の7回は三塁・中村剛也の失策や2番手・小川龍也の与四球などでもあり、二死満塁のピンチを招いた。一発出れば逆転の場面で、打席には3番・浅村。西武はここで平良を投入した。

 球威のある直球とスライダーを軸に浅村を追い込むと、最後は155キロの直球を内角にズドン。見事な火消しで本拠地ファンの喝采を受けた。

 平良は27日の日本ハム戦(釧路)でも150キロ超えを連発。先頭の横尾俊建を三ゴロに仕留めると、続く代打・王柏融はオール直球で空振り三振に仕留めた。最後は1番・西川遥輝を直球で遊ゴロに仕留めると、このボールが自身最速となる158キロをマーク。完璧リリーフで4試合連続無失点とし、8−2で勝利したチームは首位・ソフトバンクに3ゲーム差に迫った。

◆ ヒース&マーティンが抹消中、平井は登板過多…

 今季も攻撃力を武器にリーグ2位につけている西武だが、ブルペン陣は相変わらず不安定。ヒースは「右下腿(かたい)三頭筋損傷」と診断され長期離脱中。マーティンは制球難で再び登録抹消と、昨季のリーグ制覇を支えた両助っ人が不在だ。

 中継ぎ陣の柱である平井克典は、すでに65試合に登板。これはリーグ2位の楽天・松井裕樹の56試合登板を大きく上回る数字で、8月の月間防御率は4.38を記録するなど疲れも見え始めている。

 だからこそ、平良にかかる期待は大きい。奪三振率は抑えの増田達至(9.85)に匹敵する「9.82」で、将来的には守護神を託したい素材。まずはリーグ連覇を目指す残り試合の中で、その能力を存分に発揮してほしいところだ。

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