米女子体操金メダリストのシモーネ・バイルズ選手、兄が殺人罪で逮捕

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2019年08月31日 15:01  Techinsight Japan

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兄テヴィン・バイルズ=トーマスとシモーネ・バイルズ選手(画像は『Simone Biles 2017年9月10日付Twitter「my brother tevin | everyone says we look like twins but we don’t see it」』のスクリーンショット)
米オハイオ州クリーブランドで2018年12月31日に起こった射殺事件について、クリーブランド警察は現地時間29日、女子体操米代表で金メダリストのシモーネ・バイルズ選手(22)の兄テヴィン・バイルズ=トーマス(24)を殺人など4件の罪で逮捕した。

2018年12月31日、オハイオ州クリーブランドのデニソン通りにあるアパートで射殺事件が発生した。クリーブランド警察によれば、このアパートはピザ店の2階が民泊サービス「Airbnb(エアビーアンドビー)」に登録されており、事件当時は大晦日のパーティーが行われていたという。

その場に複数の男が現れて争いに発展し、立て続けに発砲、19歳、21歳の2人の男性が即死し、病院に搬送された23歳の男性ものちに死亡した。争いに巻き込まれて後頭部を撃たれた21歳の男性と腕を撃たれた23歳の女性は命を取り留めている。

テヴィン・バイルズ=トーマスはこの事件の銃撃犯とされ、地元の高校を卒業後は米陸軍に入隊していたが、現地時間29日に軍務で滞在中のジョージア州にて逮捕された。

殺人、故意故殺、重暴行、偽証の罪で起訴されているバイルズ=トーマスは現在、リバティ郡の刑務所に拘留されており、来月13日にオハイオ州カヤホガ郡の一般訴訟裁判所にて罪状認否が行われる予定とのことだ。

バイルズ=トーマスと彼の妹で女子体操米代表・金メダリストのシモーネ・バイルズ選手は、ドラッグやアルコール依存症だった母親のもとを離れ、オハイオ州の祖父母宅で育てられた。祖父母を慕うバイルズ選手は、かつて「彼らが私を救ってくれた」「感謝してもしきれない」と気持ちを吐露していた。

2016年のリオオリンピックでは跳馬、ゆか、平均台など6種目に出場し、金メダル4つと銅メダルを1つ獲得したバイルズ選手。今月に行われた米体操選手権では平均台で後方2回宙2回ひねりを成功させ、女子体操史上初となる快挙を達成、6回目となる個人総合優勝を果たしたばかりだ。東京オリンピックでの活躍にも大きな期待がかかる注目のアスリートだ。

バイルズ選手は29日夕方にTwitterを更新し「気持ちを押し殺しているところだから。話しかけないで」とツイート。ファンからは、

「何があってもあなたは真のチャンピオン!」
「お兄さんの事件とあなたは無関係。ずっと応援しています」
「嵐はやがて過ぎ去るもの。どうか心を強く持って」

といったコメントが多数書き込まれている。

画像は『Simone Biles 2017年9月10日付Twitter「my brother tevin | everyone says we look like twins but we don’t see it」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)
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