ケン・ローチ監督が描く“現代の家族の姿” カンヌ映画祭コンペ部門出品『家族を想うとき』12月公開

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2019年09月09日 09:21  リアルサウンド

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『家族を想うとき』(c)Sixteen SWMY Limited, Why Not Productions, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinema and The British Film Institute 2019 photo: Joss Barratt, Sixteen Films 2019

 第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された、ケン・ローチ監督最新作『Sorry We Missed You(原題)』が、『家族を想うとき』の邦題で12月13日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開されることが決定。あわせて海外版予告編とメインビジュアルが公開された。


参考:動画はこちらから


 『わたしは、ダニエル・ブレイク』を最後に映画界からの引退を表明していたローチ監督が、引退宣言を撤回して監督を務めた本作は、グローバル経済が加速する中で変わっていく人々の働き方と、時代の波に翻弄される“現代の家族の姿”を描く。父リッキーは、マイホーム購入の夢をかなえるために、フランチャイズの宅配ドライバーとして独立。母アビーはパートタイムの介護士として、時間外まで1日中働いている。家族を幸せにするはずの仕事が、家族との時間を奪っていき、高校生の長男セブと小学生の娘のライザ・ジェーンは寂しい想いを募らせてゆく。そんななか、リッキーがある事件に巻き込まれてしまう。


 公開されたビジュアルは、イギリスの美しい夕暮れの田園風景を背景に、主人公リッキーたちが並ぶ4人の姿が切り取られ、「毎日、抱きしめて」というコピーが添えられている。


 予告編では、リッキーが宅配ドライバーとして働く姿、リッキーとジェーンが並んで座る様子が描かれている。


 また、9月10日放送のNHK『クローズアップ現代+』では、ローチ監督と是枝裕和監督の対談の様子を収めた、「ふたりの巨匠 “映画と社会”を語る(仮)」の放送を予定。ロンドンで行われた対談では、自らローチ監督を師だと仰いでいる是枝監督の思い、お互いのキャストへの演出へのこだわりや、両監督が「映画が不寛容な社会にできること」をテーマに語り合う。 (文=リアルサウンド編集部)


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