関ジャニ∞ 大倉忠義のメンバーとeighterへの思い 今後への意気込みも語ったラジオを聞いて

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2019年09月11日 06:11  リアルサウンド

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「傷だらけでも、泥臭くても、前を向いて上を目指していこうと。僕らはもともと諦めの悪い人たちです。こんな状態でも頑張っていこうと、今5人で結束しています」


(参考:関ジャニ∞ 錦戸亮脱退に寄せてーーまたいつか8人で集まる日を夢見て)  


 関ジャニ∞大倉忠義が、シンガーソングライターの高橋優と共に、パーソナリティを務めるラジオ『オールナイトニッポンサタデースペシャル 大倉くんと高橋くん』(ニッポン放送)。かねてから、大倉の飾らない言葉が聞ける場ではあったが、9月7日放送回は関ジャニ∞ファン(eighter)にとって特別な回となった。


 番組冒頭から「関ジャニ∞にとって大きな出来事がありまして……」と、錦戸亮のグループ脱退の報道を受けて手紙を書いてきたことを告げた大倉。約10分にも及ぶ長文の手紙には「同期の亮ちゃん(錦戸亮)、安(安田章大)、丸(丸山隆平)とは出会って約22年。僕にとっては唯一ですね、幼なじみのような存在です」とメンバーとの特別な関係性が語られる。


 さらに「グループとは永遠に続くものだと当たり前のように思っていました。ですが(渋谷)すばるくんの脱退ということで、永遠はないのだと改めて知り、安の病気で命について深く考え、濃い2年間を過ごしてきました」と、関ジャニ∞にとって試練続きだった2年間を振り返った率直な気持ちが綴られていた。


 メンバーの脱退が“1人減るだけ“という簡単な話では決してなかったこと。絶妙に保たれていたバランスが崩れ、さらに安田の体調にも配慮しながら、長い時間をかけて話し合いをしたこと。精神的に一杯いっぱいな中でも、なんとかeighterに楽しんでもらえる時間にしたいと、なんとか走り抜けた15周年ライブツアー『十五祭』。その演出は大倉が細かな演出まですべて手がけたことも明かされた。


 『十五祭』の演出については、彼らの原点とも言える「15年前の松竹座に連れて行きたかったんですよ」と語る。関ジャニ∞15年の歴史には、かつてのメンバーである内博貴、脱退した渋谷すばるも、確かにいたこと。そして、これから錦戸亮が別の道を歩んでもなお、ステージにはいつもみんな並んでいるんだという強い想いを、最終日ドーム前に8体のBOYオブジェが並んだことからも感じずにはいられない。


 「俺らとファンのためのライブを大事にしたかった」という大倉の話に、ライブを観覧した高橋優も「大きな会場だけど今までで一番近く感じた」「物理的にも近づいてきてくれたし」と話し、「力をもらいました。やっぱエンターテインメントだよな」と感慨深そうに相槌を打つ。


 もちろん、近年の関ジャニ∞がバンドとしても高い評価を得ていることから、関係者の中には「もっとバンドが見たかった」という声もあったそう。そこも、全員が同じ意見なわけではないと、理解を示し、多様な考えを受け入れようとする大倉。


 すると、高橋が「でもアコースティックセット、よかったですけどね。あれもバンドっちゃバンドじゃないですか。エレキの音とか使わないって、難しいから。生音だからミスったらバレるし。それをあんなにキレイにちゃんと奏でてるところも、実は……関係者はそこを見るべきだよね(笑)」と、笑いを交えながら、大倉を守るべくちょっぴり反撃してみせる。


 手紙の中でも「僕の横には仲間がいます。重い荷物を分けてくれる持ってくれる頼もしいお兄ちゃんたちがいます」とあったが、メンバーのみならず、高橋をはじめとした親交のあるアーティストやスタッフ、そのほか多くの人が、大倉の、そして関ジャニの新たな一歩を温かく見守っているのだろう。


 先日発表された『テレビ朝日ドリームフェスティバル2019 〜関ジャムFES〜!!』(以下、『関ジャムFES』)も、その想いの表れのように感じてならない。『関ジャムFES』とは、『テレビ朝日ドリームフェスティバル2019』(10月12〜14日、千葉・幕張メッセ国際展示場9〜11ホール)の初日と、関ジャニ∞の冠番組『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)がコラボレーションしたもの。


 関ジャニ∞に加えて、打首獄門同好会、清塚信也×NAOTO、ゴスペラーズ、Perfume、そして『大倉くんと高橋くん』で熱いトークを交わし、関ジャニ∞のために「メモリー・バンド」を書き下ろした谷中敦を含めた、東京スカパラダイスオーケストラも出演し、スペシャルパフォーマンスを披露するという。渋谷が脱退する際、盛大に送り出した『関ジャム 完全燃SHOW』が、またも粋なステージを用意してくれたかのようだ。


 また、11月からは5人での47都道府県ツアーもスタートさせる。「みんなに直接会いたい」と自らスタッフに伝えたこと。さらに「新しい僕らの方向性も示さなきゃいけない、複雑なeighterの子たちにこれで進んでいくんだと決意、覚悟を見せなきゃいけない」というツアーにかける意気込みも。


 「休みたいっていうのもあるけど、でも“こんちくしょー“ってところもあるから、すぐ走り出したいなって」と自らを鼓舞しながら、eighterに対しては「みんなはまだ立ち止まっててもいいかな、と。後ろを振り返っていても全然大丈夫です。時間が経って前を向いたときに、ちゃんと僕たちがそこに立っていられるように、笑顔で迎えられるように、準備をします」と、気遣う。常日頃から、それぞれの感じ方があると別角度の意見も尊重しようとする、大倉らしさを感じる一幕だった。


 整理がつかない寂しさも、前向きな応援も、それぞれの立場で、各々が抱く、様々な感情を受け止めながら、「今の選択が正解になるように頑張ります」と真摯に語った大倉。人生の選択に、絶対の正解なんてない。その選択の後の行動で、正解にしていくのだ。振り返って“あのときはしんどかったな“と、みんなで笑える日が必ず来ることを願いつつ、今はただ走り続ける関ジャニ∞にありったけのエールを送りたい。(佐藤結衣)


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