“イコラブ”こと=LOVE(イコールラブ)のライブではカメラ小僧(カメコ)用の席があり、撮影OKの曲になると自慢のカメラを持ったファンたちがシャッターを切りまくるという。AKB48グループや坂道シリーズをはじめ数々のアイドルと仕事をしてきたNHKエンタープライズ・石原真プロデューサーが、9月12日に中野サンプラザで開催された『=LOVE デビュー2周年記念コンサート』についてTwitterで触れている。
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=LOVEは指原莉乃がHKT48に所属していた時にプロデュースして、2017年に誕生した声優アイドルグループである。指原莉乃は今年の4月28日をもってグループを卒業したが、イコラブのプロデューサーは続けている。
この日はセンターを務めてきた高松瞳が同コンサートをもって当面活動休止するため、メンバーたちも寂しさをこらえてステージに臨んだ。石原氏は「後半ややしんみりな空気になりそうなところを踏みとどまって、みんな泣かないでステージを盛り上げていた」と振り返り、「指原さんプロデュースだけあってイコラブはグループアイドルのハイブリッドなのかもしれない」と評価した。
そんなイコラブのライブを盛り上げるファンのミックスやコール、ガチ恋口上、サビでの掛け声などを「いいとこどり」と絶賛する石原氏。なかでも「客席の上下にはカメコ専用席があって一眼レフでの撮影が可能。更に女性ファンも多い」という。
メンバーの大谷映美里は、ファンが撮ってくれたステージショットをSNSに度々投稿している。大谷映美里が9月14日に「『わたしってアイドルなんだ』って実感できる衣装。ほんとうにありがとうございます」と公開した写真について、石原氏は「ファンがアップしたのをメンバー本人がチョイスして再びアップ。撮った方も撮られた方も嬉しいwin-win」と説明する。
石原氏はそうした状況が「『性善説』と言いますか、ファンとメンバー運営との信頼関係があって成立」するのだと分析しており、もし生写真を売ったり画像をアップしてディスるような悪意があれば無理だという。「みんなでグループやメンバーを盛り上げようという共通の意識があって出来ること」なのだ。
そして大谷のようにメンバーが喜べば“カメコ”もより良い1枚を撮ろうと奮起して「相乗効果を発揮」するのだが、石原氏は「ただしこうやって恐ろしいカメラ沼、レンズ沼に突入してゆくことにもなります」とほどほどにするよう釘をさしていた。
それでもフォロワーからは「大谷さんはご自身のInstagramでも、カメコ写真をとりあげてくれるので、カメコとしてはよりハイクオリィな写真を追求しようと気合いが入ります」「両足を沼に取られたオタクは、まず抜けられません」という声が寄せられており、それを覚悟で楽しんでいるのだろう。
こうした=LOVEとファンの関係性から、9月14日に最終回を迎えたNHK総合のよるドラ『だから私は推しました』が思い浮かぶ。地下アイドルグループ・サニーサイドアップと出会い「オタク沼」にハマっていくアラサーOLの姿を描いており、メンバーとファンの信頼こそが大切なのだと思わせる内容だった。
48グループではNGT48問題を巡ってその信頼関係が危うい状況となっているが、イコラブは指原プロデューサーのもと今の素敵な関係を維持してほしいものである。
画像3枚目は『大谷映美里 2019年9月14日付Twitter「「わたしってアイドルなんだ」って実感できる衣装。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)