Hey! Say! JUMP 有岡大貴、“架け橋”となる存在感 『シン・ウルトラマン』出演決定を機に考える

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2019年09月27日 06:11  リアルサウンド

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Hey! Say! JUMP

 Hey! Say! JUMPの有岡大貴が、映画『シン・ウルトラマン』に出演する。本作は、『シン・ゴジラ』を手がけた庵野秀明監督&樋口真嗣監督の最強コンビが再びタッグを組み、“未だ誰も見たことのないウルトラマン“が存在する世界の体験を構築。斎藤工が主人公の“ウルトラマンになる男“を演じるという注目作だ。


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 有岡が担うのは、長澤まさみ、西島秀俊、早見あかり、田中哲司らと共に、様々な脅威に立ち向かうメンバーの1人という役どころ。出演決定を受けて「物心ついたときから、当たり前のようにウルトラマンのVHSを観て、人形で遊んでいました。令和の時代に、さらにパワーアップして僕たちの前に現れてくれること。最高のエンターテインメント作品の誕生に胸が熱くなります」とコメントした。


 1966年の放送以来、国内外で人気を誇ってきた『ウルトラマン』。本作は、子どものころから親しんできた世代と、これからウルトラマンの魅力を深く知る世代とを結ぶ作品になる。異なる背景を持つ人と人とをつなぐということ。これは、有岡の最も得意とする分野といえるかもしれない。


 振り返れば、有岡が所属しているアイドルグループのHey! Say! JUMPの歩みもそうだった。結成時、ジャニーズJr.として長年経験を積んできたメンバーと、大抜擢を受けた新星メンバーとが合体し、足並みがなかなか揃わなかった時期もあった。そんなとき、どちらの層のメンバーにも声をかけつなぎ合わせてきたのが有岡だった。


 かつて、グループの求めるパフォーマンスレベルについていくのに必死だったという岡本圭人は、音楽好きという共通点を広げて元気づけてくれた有岡の存在が心強かったという。また、山田涼介がソロデビューに戸惑ったときにも、有岡が相談相手になったことが明かされている。


 また、有岡の泣き演技が話題を呼んだドラマ『コード・ブルー』(フジテレビ系)。3rdシーズンから参加した有岡について、戸田恵梨香は「22〜23歳の新キャストとの間を有岡くんががうまく中和させてくれているような。彼がいることによって、すんなりとチームが溶け込んだなと思っています」とコメント。ここでも1stシーズンから絆を深めてきた先輩キャストと、新たな後輩キャストとの架け橋となっていたようだ。


 そんな戸田の言葉を受けて、有岡本人は「割と猫かぶってます」と笑顔で答える。そんな気さくさも、また周囲をなごませるのだろう。バラエティでの活躍を見る限り、根っからのアイドルと思っていた人も多いはず。だが、有岡の俳優デビューは9歳のとき。アイドルよりも先に俳優だったという、キャリアにも奢ることもない。


 真剣な眼差しで「求められているものをちゃんと出したいと思っている」と話していたのが印象的だった。この言葉は、役を演じるときやアイドルとして振る舞っているときだけでなく、彼自身の生き様そのものを表しているに違いない。


 『シン・ウルトラマン』出演に寄せて「ご出演者の皆様に比べ、僕はお芝居の経験が少ないです。足を引っ張ってしまわないか、オファーをいただいたときは、正直嬉しさよりも不安の方が上回ってしまいました。でも『シン・ウルトラマン』という作品に恥じぬよう誠意を込めて務めさせていただきます」と真摯に答えていたのもそうだ。


 少年のような屈託のなさと、大人の男性としての落ち着いた対応。このギャップが生み出せるのも、自分に何が求められているのかを察知する感度のいいアンテナを持ちあわせていればこそ。企画に合わせて、5歳児のようにハシャいでみせたり、共演者からイジられてみたり、かと思えばカメラの回らないところでは真面目に人や作品と向き合ったり……。その都度、自分なりに最適解を見い出し、いろんな顔を使い分けていく有岡から、ますます目が離せない。(佐藤結衣)


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