『バチェラー・ジャパン』シーズン3・第5話ーー嫉妬、不安、焦りから女性陣の本性がむき出しに

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2019年09月28日 14:11  リアルサウンド

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『バチェラー・ジャパン』(c)2019 Warner Bros. International Television Production Limited. All rights reserved.

 成功を収めた一人の独身男性=バチェラーである青年実業家・友永真也のパートナーの座を巡り、20人の女性たちが競い合う人気リアリティーショー『バチェラー・ジャパン』シーズン3。そのエピソード5が、9月26日よりAmazon Prime Videoにて配信されている。


(関連:『バチェラー・ジャパン』シーズン3・第4話ーー2on1デートで試された女性陣が“驚きの行動”に


「『バチェラー』らしさが出てきましたね!」


 番組MCを務める藤森慎吾(オリエンタルラジオ)の口から、こんな言葉が飛び出た。今回は、友永からデートに誘われなかった女性たちの本性がむき出しになる回となった。


 冒頭のインタビューで、友永は、4回目のローズセレモニーを終えて、“真実の愛”に近づきつつあることを語っている。「ツーカーでわかり合える関係になりたい」というコメントからは、「奥さんを探しに来た」友永の一貫した思いが伝わってきた。


 グループデートでは、中川友里、田尻夏樹、高田汐美、岩間恵が誘われた。女性たちはそれぞれ、友永への思いを口にする。中でも岩間は「(友永の)お気に入りランキング1位にはいそう」と自信満々の様子。


 4人は友永とクルージングを楽しむことに。友永はグループデートをするたびに「みんながどれだけ楽しんでくれるか」と口にしているため、“みんなで楽しむこと”を重視しているようだ。そんな中、前々から「団体行動が苦手」と話していた高田が、一人で泳ぎに行ってしまった。その姿に友永は、「一人で楽しんでるんやったら、僕がデートに誘わなくてもよかったんかな……」と本音を漏らす。


 2ショットデートに誘われたのは、水田あゆみだった。グループデートのクルージングから帰ってきた友永に、笑顔で抱きつく水田。見せつけるかのようなハグに、残された4人の女性たちは動揺を隠せない。岩間は「(水田が)デレデレでした」と悔しさを滲ませ、野原遥もまた「あんなに自信ないとか言ってたのに」とイライラを隠せない。ただ、濱崎麻莉亜だけは、そんな周囲の嫉妬心をプラスに感じていた。


「めぐさん(岩間恵)、自信喪失してましたね。チャンスですね、今が」


 友永からローズを受け取り、上機嫌で帰ってきた水田。しかし、そんな彼女を待ち受けていていたのは、冷ややかな視線と重苦しい空気だった。エピソード4までは、サプライズローズを受け取った女性を羨みながらも、「いいなあ」と表面上は笑い合っていた他メンバー。しかし、今回は誰一人と笑わない。どんな発言をしても、刺々しい反応が返ってきてしまい、表情を硬くする水田。なかでも高田は「バカにされてる気分」と怒りを露わにしていた。MCの指原莉乃は、男性の前と女性の前でうまく切り替えられる水田に対し、「嫌いにはなれないけどムカつく」と女性たちの本音を代弁する。


 指定されたデートは終わったが、友永は「どうしてもまだ一人、お話したい相手がいて」と、サプライズで野原をデートに誘い出す。野原はエピソード3で、グアムで起きた無差別事件の被害者であることを告白していた。友永はそんな彼女に特別なデートを用意。クールで隙のない印象の野原だが、「最高のグアムにする」という約束を覚えていた友永に見せた嬉しそうな表情は、無邪気でとても愛らしかった。スカイダイビングデートと告げられて驚く顔も、そこで見せたとびきりの笑顔も、友永の心を強く掴む。グアム最初の夜と最後の日を二人で過ごした友永と野原。最初の夜のように、友永はバックハグでサプライズローズを野原に手渡した。


 水田とは違い、堂々とバラを手に持って、カクテルパーティーの場に現れる野原。ほかの女性たちもまた、ローズを受け取った水田と野原に対して、態度が違っていたのは印象的だ。水田には冷淡な態度を見せたほかの参加者たちだったが、野原には朝まで帰って来なかったことに加えて、毅然とした態度に圧倒されたのもあってか、どこか諦めのような表情を浮かべていた。「バチェラーらしさ」とは、女性たちの熾烈な争いだけを表している言葉ではない。一人の男性を思う女性たちの不安や苦悩がひしひしと伝わってくるのもまた「バチェラーらしさ」なのだ。


 「将来像が見える人」を基準に、友永が今回ローズを手渡したのは、水田と野原のほか、田尻、中川、濱崎、岩間の6人だった。ここで脱落となった高田について、友永は「自分一人でも楽しめる人だと思う」と理由を明かしている。高田は笑顔で手を振り、その場を去って行った。


 指原のコメントが光る回でもあったエピソード5。藤森が「(岩間が)裏で結構強い言い方をする……」とコメントすると、「言ってるじゃないですか、ずっと!!」と一喝。岩間の“素朴さ”に好感をもつ今田耕司と藤森に対し、指原は「ブドウの女が全員そう(おしとやか)だと思わないほうがいいですよ」と言い切り、スタジオをドッと湧かせた。


 一見、指原が入れるツッコミは厳しめに聞こえるが、しっかりと的を得た発言で女性の本質を解説している。女性たちの、バチェラーやライバルに対する言動が表す感情は、複雑な女心そのもの。そんな彼女たちの心境を、指原は端的にわかりやすく説明しつつ、視聴者の声も代弁している。指原のコメントによって、今田や藤森、そして視聴者は、この“恋愛サバイバル”をより楽しむことができるのだ。ドロドロとした人間ドラマも面白いが、女性たちの心の指南書として見ても興味深い。(文=片山香帆)


※高田汐美の「高」は「ハシゴ高」が正式表記。


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