2020年、“東京から一番遠いまち”島根県江津市でレンタルカート使った日本初の公道レース開催へ

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2019年10月01日 14:31  AUTOSPORT web

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2020年9月のA1市街地グランプリでは、レンタルカートによる公道レースが行われる
2020年9月20日に島根県江津市で“日本初の公道レース”『A1市街地グランプリ GOTSU 2020』が開催される。同レースは江津駅前を含む全長1.7kmの特設公道サーキットを舞台に16台のレンタルカートが争う形で行われるという。

 この公道レース構想は2013年秋に生まれ、江津市市民や関係各所の協力を得て、構想から7年となる2020年に実現を迎えるもの。舞台となる島根県江津市は人口2万4千人の都市で、平成15年(2003年)に発行された高校の教科書では“東京から一番遠いまち”として取り上げられたこともある。

 レースは、江津市総合市民センターをスタート地点に市道や国道、県道など主要道路を含む約1.7kmの特設サーキットを舞台に争われる。コース設計と安全対策には、 松江工業高等専門学校の大屋誠博士とF1解説でおなじみの森脇基恭氏が協力しているほか、同コースは日本初の市街地コースとして、 JAFへ対する臨時コース公認申請の準備も進められている。

 気になるレース車両については、安全性などの観点から、全国各地にあるレジャー施設などでもおなじみのレンタルカートが使用される。使用マシンをレンタルカートにしたことで「これまで突破することのできなかった市街地レース開催への道筋が開けた」という。

 レースへの参加方法などは現時点では未定。公式ホームページ(https://a1citygp.com/)では大会運営などに携わるボランティア募集なども行われる予定となっているので、気になる方はチェックしてみては。

 なお、レースを主催するA1市街地グランプリ江津大会実行委員会は、このGOTSU 2020をシリーズ戦化する構想も掲げており、開催3年目には「人間のドライバーとロボットによる競争なども取り入れ、未来のモータースポーツのカタチを体現します。Formula1、GT、FormulaEほどの規模ではなく、より小さな車体で開発者、競技者ともに参加しやすいレースシリーズを目指しています」としている。

 日本の公道を使ってのモータースポーツについては、東京都内や大阪の御堂筋などでF1マシンなどによるデモランが披露されたことはあるが、レース形式のイベントが行われたことはない。今回のレンタルカートを使ったA1市街地グランプリは、日本のモータースポーツ史にとって大きな一歩になりそうだ。

このニュースに関するつぶやき

  • マリカーみたいに一般車混走じゃなく、こういうイベントとして閉鎖しての活用は賛成。あとはみなとみらいみたいに特区化してその中だけ許可するとかね。
    • イイネ!21
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