ヒゲダン“中高生からアラフィフ世代”まで幅広い人気の秘密「すっと入る」音楽のルーツは?

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2019年10月02日 15:22  Techinsight Japan

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スペースシャワーのライブに出演したOfficial髭男dism(画像は『Official髭男dism 2019年9月25日付Instagram「昨日は、SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”〜Official髭男dism〜 supported by uP!!!ライブパスでした!」』のスクリーンショット)
“ヒゲダン”こと4人組ロックバンド・Official髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)は昨年4月11日に月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』の主題歌でもあるシングル『ノーダウト』でメジャーデビューを果たすと、今年の7月8日には初の日本武道館公演を開催する人気ぶりだ。ライブチケットもすぐに売り切れるという彼らは、ステージを降りても9月27日にNHK総合の情報番組『あさイチ』、30日はフジテレビ系音楽バラエティ番組『HEY! HEY! NEO!』に出演と忙しい。そんな番組のなかで、ヒゲダンが意外な一面や幅広い世代から愛されている事実が分かった。

島根大学と松江工業高等専門学校の卒業生で結成され、「ヒゲをたくわえて様になる年齢になっても続けられるよう」との気持ちを込めてバンド名を「Official髭男dism」にしたという。

2015年4月22日に1stミニアルバム『ラブとピースは君の中』でインディーズデビューした頃、ボーカルやキーボードを担当する藤原聡(28)はまだ地元島根で銀行の営業マンとして働いていた。それを思えばすごいスピードでブレイクしたわけである。

テレビ出演ではボーカルで作詞・作曲も担当する藤原聡がトークの中心になるが、『HEY! HEY! NEO!』でかつてファンクラブライブで『チキンライス』(作詞:松本人志/作曲:槇原敬之)をカバーした話題になると、ドラム担当の松浦匡希(26)は「浜田節を感じましたね」と評して浜田雅功から2度も頭をしばかれ嬉しそうだった。

さらにベースやサックスを担当する楢崎誠(30)は自ら考案したジェンガの遊び方「クリエイティブ・ジェンガ」を説明して、ヒゲダンがダウンタウンと一緒にゲームをするという見せ場を作る。藤原以外がこれほど前に出ることは珍しい。

そんなヒゲダンの4人が『あさイチ』の「特選!エンタ」コーナーに出演した時のことだ。トークを挟んでメジャー1stアルバム『Traveler』(10月9日リリース)から『Pretender』と『イエスタデイ』をスタジオで披露した。

すると40代女性から「ヒゲダンの歌ってとても素敵。アラフォーやアラフィフでもすっと入ってきます。家族みんなでライブに行けるバンドで、中2の娘も大ファンです」というメッセージが届いた。

他にもラジオから流れてきた『Pretender』を聴いて「心をわしづかみにされた」という視聴者が「ヒゲダンを調べたら、おじさんと思っていたのにカワイイ素敵な4人組。53歳のおばさんも、もう一度青春時代を思い出して大ファンになりました」と明かせば、別の50歳女性は「ヒゲダンへの思いが募り、この夏は初フェスに行き…音楽を聴くことにハマっていた高校時代を思い出しました、ありがとう」という。

藤原聡は「リスナーの人生に寄り添える楽曲を作っていくことを一番大事にしており、聴く人を選ばない音楽をやって国民的バンドになりたい」と考えており、その思いは着実に形となって表れているようだ。

また、メンバー4人の音楽の趣味はバラバラながら、藤原が地元のバンドでキーボードを弾いてきた頃からスティーヴィー・ワンダーをカバーしていたことも影響して、ヒゲダンに流れるルーツは「ブラックミュージック」だという。

世代に関わらず心に響くであろうブラックミュージックをベースに、人生に寄り添える楽曲を作っていくことをモットーにしているからこそ、幅広いファン層から支持されるのではないか。今年はNHK紅白への出場も期待されており、実現すればさらにファンが増えそうだ。

画像は『Official髭男dism 2019年9月25日付Instagram「昨日は、SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”〜Official髭男dism〜 supported by uP!!!ライブパスでした!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)
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