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ウカスカジーは桜井和寿とGAKU-MCの大切な表現の場に 大充実のステージ披露した豊洲PIT公演

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2019年10月08日 07:01  リアルサウンド

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リアルサウンド

写真ウカスカジー(写真=大木雄介)
ウカスカジー(写真=大木雄介)

 桜井和寿(Mr.Children)、GAKU-MCによるウカスカジーが9月29日、豊洲PITで『ウカスカジー TOUR 2019 WE ARE NOT AFRAID!! 追加公演』を行った。豊洲PITに隣接するMIFA Football Parkでは『MIFA Football Park 5th anniversary party〜MIFA 秋祭り〜』を開催。親子サッカー教室、縁日、運動会、ワークショップなどが行われ、幅広い年齢層の観客が秋の1日を楽しんだ。


(関連:Mr.Childrenは変わらないために変わり続けるーー感動と興奮が積み重なった東京ドーム公演


 開演前のオープニングアクトとして、シンガーソングライターのKEI(きっとラット)がパフォーマンス。さらにDJダイノジが登場、「あつまれ!パーティーピーポー」(ヤバイTシャツ屋さん)、「創聖のアクエリオン」(AKINO)、「innocent world」(Mr.Children)といったアンセムを大谷ノブ彦がつなぎ、大地洋輔がエアギターを披露するなど、フロアを大いに盛り上げた。


 そして、鮮やかな赤のライトと炎を映し出すCGとともにウカスカジーのステージへ。まずは8月にリリースされた配信限定ミニアルバム『金色BITTER』の収録曲「We are not afraid」。バウンシーなビート、解放感に溢れたコーラス、“我々は恐れない”とメッセージする歌が響き渡り、観客も気持ちよさそうに手を挙げ、体を揺らす。さらに「行くぞ!東京!!」という桜井の超ハイトーンのシャウトともに、「手を出すな!」へ。フットボールへの愛と“日常を楽しみながら生きていこう”という思いを解き放つこの曲は言うまでもなく、ウカスカジーの根幹を成す楽曲。続く「縁 JOY AMIGO」でも、赤いジャケットで揃えた桜井とGAKU-MCはもちろん笑顔全開だ。


 「ここからはパーティだからね。ダイノジで疲れ切ってない?(笑)。いくよ、最後まで! ……次の曲は盛り上がる曲じゃないんだけどね(笑)」(桜井)という言葉の後は、『金色BITTER』から2曲。まずは、穏やかなバンドグルーヴを軸にした「言葉」。“胸に秘めている愛を言葉にしよう”という真摯で温かいテーマを込めたリリックが丁寧に紡ぎ出される。“L”“O”“V”“E”の文字を指で表現する桜井の優しい眼差しも印象的だ。さらにアコギの響きを活かしたドープなトラック、心地よく解き放たれるサビのメロディが共存する「敗戦の夜に」。敗戦、つまり、失敗や上手くいかなかったことをしっかり受け止め、次につなげていこうという歌詞が伝わり、会場全体がポジティブなムードに包まれる。


 GAKU-MCがリードし、観客の“ララララ〜”という大合唱が生まれた「mi-chi」の後は、GAKU-MC、桜井のソロコーナー。まずはGAKU-MCが未発表曲「サバイブ」を披露。「世知辛い世の中を一緒にサバイブしよう」という思いを込めた歌を、アコギの弾き語りスタイルでゆったりと歌い上げた。


 そこに桜井がエプロン(青緑と白のストライプ柄)を着けて登場。「今回はホールツアーだったんだけど、今日はスタンディング。少し疲れた?」というMCから、「My Home」の一節を弾き語りで歌いはじめる。さらに桜井はエプロン姿の理由について説明。MIFAが立ち上げた保育士さん応援企画「フレー!フレー!保育士さん」プロジェクトの一環として、この日のライブに20人の保育士を招待していることを明かし、今年5月の大津市の事故に触れたうえで、「その後、いつも見かける保育士さんたちの顔が“危険から守ろう”と必死になって。僕たちも何とか応援しようと思ったんですよね」と話した。続いて演奏されたのは、PUFFYの「誰かが」(作詞・作曲:チバユウスケ)。ロックンロールの疾走感とともに〈誰かが泣いてたら、抱きしめよう〉というフレーズが響き、強く心を揺さぶられた。


 ここからは季節感のある楽曲が続く。まずは2017年のウカスカジーの全国ツアーの北海道公演の際、即興で作ったという「雪物語」。ビジョンに映し出された雪の映像が桜の花びらに変わり「Anniversary」、さらに「春の歌」へ。中心にあったのは、叙情豊かな桜井のボーカル。繊細な感情表現と大らかなスケール感を結び付ける歌からは、シンガー・桜井和寿の奥深さを改めて感じることができた。


 ライブは「遠くに行くぜ」(間奏アウトロでジャズパートを挟むアレンジが渋い)から後半へ。“隣のお客さんとハイタッチする”という演出も楽しい「Hi-Five」、DJダイノジ、MIFAのマスコット・ミファンダも登場し、揃いのダンスを披露した「HAPPY HOUR」とカラフルなアッパーチューンが続き、フロア全体に幸せで前向きなムードが広がっていく。本編ラストは、9月28日にMVが公開された新曲「時代」。昭和、平成、令和を経験した桜井とGAKU-MCが時代の流れと未来への思いをストレートに表現したこの曲は、ウカスカジーの新たな代表曲になると同時に、時代を越えて歌い継がれる普遍的な楽曲として浸透することになりそうだ。


 アンコールは高揚感溢れる「勝利の笑みを 君と」から。『金色BITTER』の収録曲「また会う日まで」で豊かな感動を生み出し、最後は2度目の「We are not afraid」。出演者全員がステージに上がり、華やかな雰囲気のなかライブはエンディングを迎えた。


 ライブ全編を通し、ポジティブに開かれたステージを繰り広げたウカスカジー。フットワーク良く動きまわり、リラックスした表情で気持ちよく声を響かせた桜井、スキルだけに頼らず、言葉を届けることに心を砕いたパフォーマンスが印象的だったGAKU-MC。両者にとってウカスカジーが大切な場所になっていることがはっきりとわかる、大充実のステージだったと思う。(森朋之)


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