男性は妊活開始の半年からアルコール断ちするべきである

0

2019年10月08日 12:01  妊活・卵活ニュース

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

妊活・卵活ニュース

写真

妊活中における飲酒の危険性
中国の研究者らは、「European Journal of Preventive Cardiology」(10月3日掲載)にて、父親となる男性が、パートナーの女性との妊活開始前にアルコール断ちをせず、妊活中および妊娠初期(妊娠1〜3ヶ月目)も飲酒をしていた場合、胎児の先天性心疾患リスクが44%増加すると発表した。

一方、母親となる女性が、同時期にあたる妊活中から妊娠成立・妊娠初期に至る時期に飲酒をしていた場合、胎児が先天性心疾患をもって誕生するリスクは16%増となった。

また、大量飲酒(1回あたり5杯以上)する父親が要因となる胎児の先天性心疾患リスクは52%、母親の大量飲酒では16%であると報告された。

両親の飲酒による胎児のアルコール曝露と先天性心疾患における関係性
研究チームは、55研究文献を用いて、1991年から2019年に掛けて先天性心疾患をもって誕生した子供約42000人を対象に、両親の飲酒による胎児のアルコール曝露と先天性心疾患における関係性を調査した。

胎児の先天性心疾患のうち、胎児性アルコール・スペクトラム障害(FASD)が4分の1を占めたが、在胎期のアルコール曝露と先天性心疾患における強い関係性を示唆している。

父親あるいは母親、父親・母親共に妊活・妊娠中に飲酒をした場合、数値は僅かではあったが、アルコール摂取量に伴い、胎児の先天性心疾患リスク増加が認められた。

また、着目すべきは、妊活・妊活中における飲酒において、母親以上に父親の飲酒が胎児の健康に悪影響を大きく及ぼし、先天性心疾患リスクを高めることである。

今回の研究では、父親の飲酒と胎児の先天性心疾患リスク増加におけるメカニズム解明には至らなかったが、アルコールにより父親のDNA機能が突然変異し、突然変異したDNA機能が胎児に引き継がれ、先天性心疾患を生じさせると推測される。

それゆえ、研究チームは、父親の飲酒は胎児の先天性心疾患リスクに大きな影響を与え、父親となる男性に対しては、妊活開始の最低6ヶ月前からアルコール断ちを推奨する。

(画像はPixabayより)

European Journal of Preventive Cardiology

NEWS MEDICAL

    ランキングライフスタイル

    前日のランキングへ

    ニュース設定