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少女の自殺動画から始まるジャファル・パナヒ監督のミステリー、予告編公開

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2019年10月11日 09:00  シネマトゥデイ

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シネマトゥデイ

写真『ある女優の不在』より (C)Jafar Panahi Film Production
『ある女優の不在』より (C)Jafar Panahi Film Production

 2010年より20年間の映画製作禁止令を命じられながらも、権力に屈することなく活動し続けるイランの名匠・ジャファル・パナヒの新作『ある女優の不在』(12月13日公開)の予告編が公開。ある少女がロープで首を吊って自殺しようとする姿を捉えたショッキングな冒頭に始まり、その動画を受け取った女優と映画監督が事件の真相に迫っていく姿が収められている。


 本作は、『チャドルと生きる』(2000)、『オフサイド・ガールズ』(2006)などで知られるパナヒ監督が、2018年の第71回カンヌ国際映画祭で脚本賞に輝いたミステリー。女優を夢見た少女、かつてのスター女優、現在の国民的女優、3人の女性に焦点を当てた物語が展開する。


 予告編は、切迫した様子の少女が「信じてるのはあなただけ この動画を女優のベーナズ・ジャファリさんに送って」と告げながら自殺しようとする姿を捉えたスマートフォンの映像からスタート。その動画を受け取ったジャファリは真相を確かめるため、友人である映画監督ジャファル・パナヒと共に、少女が住むイラン北西部の村へ。しかし2人は村で冷遇され、やがてイラン革命後に演じることを禁じられた往年のスター女優シャールザードにまつわる悲劇が浮かび上がっていく。


 カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界三大映画祭で受賞を果たし、イランを代表する映画監督となったパナヒだが、政府当局と対立し、2度にわたる逮捕を経験。2010年には20年間もの映画製作禁止を命じられた。その後も自宅軟禁中に撮り上げた『これは映画ではない』(2011)、『閉ざされたカーテン』(2013)などを発表し、『人生タクシー』(2015)はベルリン国際映画祭金熊賞を受賞した。


 劇中にはイラン北西部の曲がりくねった道のショットが幾度となく登場するが、その一寸先も見通せない険しい道は、イラン映画史を振り返ったパナヒが、それぞれの時代における芸術家たちの苦難を象徴的に表したものだという。(編集部・石井百合子)


映画『ある女優の不在』は12月13日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開


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