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梨花「私はビジネスマンではなかった」 年商12億以上…矛盾抱えた日々を語る

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2019年10月11日 11:30  AERA dot.

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写真「もう、これからが楽しみ」と口にした梨花さん(撮影/工藤隆太郎)
「もう、これからが楽しみ」と口にした梨花さん(撮影/工藤隆太郎)
 モデル・梨花(46)がトータルプロデュースし、全国7店舗を展開するブランド「メゾンドリーファー」を年内で閉めると発表したのは今年3月。先月29日には代官山にある旗艦店が閉店した。その日は開店前から約500人が列を作り、入店制限される中で約2千人が訪れるほど人気は健在だった。それなのに、なぜ?

【写真】代官山店の閉店当日の様子はこちら

 旗艦店閉店のまさにその日、取材場所であるアトリエに入ってきた梨花は、驚くほどスッキリとした表情をしていた。

「私はビジネスマンではなかったんだと思う」

 そう語る口調は、何かを吹っ切ったように軽やかだった。年商12億円は下らないと言われ、好調だったはずのブランドを、どうして終わらせなければいけなかったのか。AERA dot.のロングインタビューで、長年抱えていた矛盾と決断の裏側を明かした。

*  *  *
――1号店がオープンした2012年4月は息子さんを出産した4ヶ月後。いろいろなインタビューで「子どもを2人産んだ」と思い入れを語っていましたが、その代官山店が閉店しようとしています。今、どんな気持ちですか。

 私は雑誌の撮影でも、終わったら振り返らないタイプだから、(閉めると)言った時にはもう心は決まっていたはずなんですが、最近はハワイから帰国するたびに、逆にずっとリーファーに通っていました。あえて感傷に浸りに行っている感じですね。でも、本当に実感するのはこれからなのかな……。

――約1年半前のインタビューでは「40代で自信を無くした」と語っていて、言葉の端々に悩みが見え隠れするような印象を受けました。それに比べると今はスッキリしたような……。

 実は、2年ぐらい前から(リーファーを)続けることがちょっと苦しいと悩んでいて、取材を受けた時は結構きつい時期だったと思う。

 その理由は一つじゃないんだけど、今の自分とリーファーの世界観に矛盾が生じちゃっていたのが大きかったかな。リーファーは私が思う大人可愛い、ガーリーな世界観を表現した。そして40歳目前という自分の年齢や出産を経て次第に「ガーリーから卒業したい」という思いが強くなってきて……。

 リーファーには日本の女の子の好きな世界観が詰まっていたと思うし、お店に来てくれるお客さんはファッション誌のカバーガールをやっていた“モデル梨花”の結晶みたいな、キュンキュンするものを求めていた。でも、自分自身は男の子を育てながら、ガーリーな格好はできなくなっていて。

 2年目にシンプル宣言を出したり、いろいろ(方向転換を)やってみたの。でも、リーファーという母体にかなわない(笑)。もちろん自分たちで創り出したものなんだけどね。

――そうだったんですか。世間の求めるものと自分自身がずれていった、と。

 雑誌の表紙やブランドのビジュアルで今の自分を表現しても「最近は笑ってくれない」とか「前の方が可愛い〜」「スカートは履かないの?」みたいな声もあったりして。リーファーに、ここ最近の志向を入れ込んでも、ときに邪魔しちゃうだけだったり、良い化学反応になってくれてはいないなと感じていました。

 リーファーに求められているものや、これから何を作っていったらいいかは理解できているんだけど……、私はやっぱり、ビジネスマンではなかったんだと思う。

――実業家としての手腕が注目されることは度々ありました。

 自分ではそんなつもりはなかったんだけど、テレビに出なくなってから、よく「実業家になるんですか?」と聞かれました。でも、そうではなくて、私が表現したいのは“今の自分”だったんですよね。リーファーも、モデル梨花がアパレルをプロデュースするとこうなる、という一つの表現だったから。

――決断が潔いですね。そういえば、2011年からバラエティー番組に出なくなった時も、スパッとでした。

 そうなの。バラエティーに出ていた時は、実はずっと妊活していてうまくいっていなくて、何かを変えなきゃいけないと思っての選択だったけど、あの時だってちょこちょこテレビに出ながらでもよくない?って思うよね(笑)。

 でも結局、私はそういう決断をしちゃうし、それが良い方向に動いているなとも思うんです。

 人生ってすべて選択だし、「なるようになるよ」って考える人もいるけど、私はそういう価値観じゃないのね。どうしたいの? それなら何をするの?って考えて、常にやりきっている感じも嫌いじゃないし。人間って何かがなくなった時に、やっぱりあれが良かったんだとか、ないから頑張るとか、湧き出てくるものがあるし、その底力を信じているところもあると思う。

 仕事をスパッと減らしちゃうから、もちろん「大丈夫、私!?」ってすごい不安になることもあるんですよ。でも、私の人生に何が待っているんだろうっていうワクワクも楽しみもある。何ならそれを味わいたいがために、こういう選択をしているんだと思います。

――勝負師ですね。

 そんなことないです(笑)、本当はすごいビビリなんですよ。

――アトリエも以前より、小さな場所になりシンプルになりました。収入の変化もあるでしょうし、私生活に変化はありますか。

 もともと物はすごく少なくて、東京に戻るたびに相当思い切りよく手放しています。収入面でもこれから(全店閉店してから)がっつり影響が出ると思うし、今なら、この中で何ができるかなって楽しみを生み出せそう。

 これまで悩んでいることが多かったんだけど、それって究極の贅沢だって気づいたんですよね。子育てにしても、選択肢が多いから悩むわけじゃない? 確かに、いろんなことができるのは幸せなことかもしれないけど、46歳まで生きてきて、自分の好きなことがわかってきて、(収入が)あればあるだけ何かやってみたくなるし、もしなくなってもそれはそれで楽なのかなと思えている。まあいずれにせよ、家族が仲良くいられたらいいかな。

――家族もこの選択を応援してくれている?

 息子の中では「ママ=リーファー」だから、リーファーがなくなると人気がなくなると思っていて「嫌なんだけど!」って言ってましたね。収入の心配じゃなくて、人気の方!?って思った(笑)。旦那さんは「幸せが待ってるね」という感じです。

――ハワイでの暮らしはどうですか?

 何だか、当たり前のことを当たり前にやり、料理が得意なわけじゃないんだけど、やたらとキッチンで洗い物をしたり、すごく眠くても朝ご飯を作ったりして「ああ、お母さんなんだ」としみじみと感じたりします。息子を通して今までと違うことを経験したり学んだり。それを楽しめている時に、穏やかな気持ちで過ごしているなと思います。

――今後の構想は。具体的なプロジェクトがあるんでしょうか?

 うん、考えています。今日(代官山店の閉店)を迎えるまでは、100%本腰を入れるほどではないんだけど、方向性はだいぶできています。まだ準備もあるし、すぐにスタート!とはいかないけど。

 ものを作るのはほんのちょっとだけにしたいと思っているけど、本当にいろいろできたらいいなと思っています。この前、インスタライブで(フォロワーの)みんなに聞いたら、テレビに出てほしいってコメントをくれた方もいて(笑)、芸能人になったほうがいいかなって話もなくはない(笑)。

 でも、次どんなことやるの!?って思ってもらえるって、恵まれていますよね。本当にありがたいなと実感しています。

(聞き手/AERA dot.編集部・金城珠代)

このニュースに関するつぶやき

  • 止めるなら年商で騙らず利益で語れよ 有能なら好き=仕事だけにはならない UNIQLO柳井が常に全身UNIQLO着てると思う?
    • イイネ!1
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  • 自分の世界を表現したい、それだけの意味でのブランドで支持されてしまった故の不幸だな。 己と人々が求めるものは同じとは限らない。そりゃ母になれば変わるものはあるのは当然。
    • イイネ!14
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