日本を代表するイラストレーター和田誠が逝去、享年83歳

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2019年10月11日 17:42  Fashionsnap.com

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和田誠氏の公式サイトより
イラストレーターやグラフィックデザイナーとして活動してきた和田誠氏が、10月7日に肺炎のため都内の病院で逝去した。享年83歳。通夜と告別式は近親者のみで執り行ったという。

 和田氏は1936年生まれ、大阪府出身。1959年に多摩美術大学を卒業し、ライトパブリシティに入社した。1968年に独立。宇野亞喜良や横尾忠則らとともに日本のイラストレーションやグラフィックデザイン界を先導した。現在までに出版した書籍は200冊超。「週刊文春」の表紙やたばこ「ハイライト(hi-lite)」のデザインを手掛けてきたことで知られる。1984年には映画「麻雀放浪記」で監督デビュー。1989年に発表した映画「怪盗ルビイ」ではブルーリボン賞で監督賞を受賞した。このほか主な受賞歴は「菊池寛賞」(1994年)や「毎日デザイン賞」(1997年)などがある。
 和田氏の逝去を受けて、同氏の妻で料理愛好家の平野レミがコメントを発表。コメントは以下の通り。
 「1年ほど前から体調を崩し自宅で療養していました。7月より都内の病院に入院していましたが、肺炎を患い、最後は家族みんなに見守られながら、安らかにお別れをしました。肺炎を患ってからはご飯を食べられなかったので、和田さんが好きなご飯をたくさん作って、安らかな顔の横に置いてあげました。最後の料理を作っている時はすごく幸せで、『私にとっての一番の幸せは、和田さんにご飯を作ることだったんだ』とあらためて気付きました。47年間、私の料理を美味しい美味しいって食べてくれて、本当にありがとう。安らかにね」
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