『モトカレマニア』終わった恋を断ち切ることはできるのか!? “同士”となった新木優子と浜野謙太

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2019年10月18日 06:11  リアルサウンド

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『モトカレマニア』(c)フジテレビ

 元カレを忘れられない難波ユリカ(新木優子)は、5年以上も元カレであるマコチ(高良健吾)を忘れられない元カレマニア。誇り高きマニアとして、周りには迷惑をかけないと豪語し、元カレとの思い出の場所巡りや隣の空いた自撮りをインスタグラムにアップし続けるのであった。そんな一癖も二癖もある女性が主役のドラマ『モトカレマニア』(フジテレビ系)の第1話が放送された。本作は瀧波ユカリが描く同名コミックスが原作であり、主演に新木優子、高良健吾、共演にはよしこ(ガンバレルーヤ)、浜野謙太、関口メンディー(EXILE/GENERATIONS)らが脇を固める。


【写真】5年ぶりのマコチ(高良健吾)


 元カレを引きずる女・自称元カレマニアのユリカは、5年前に付き合っていたマコチを忘れられずに、ストーカーのような行動を繰り返す。かつてデートした場所を訪れては、妄想の中のマコチと2ショットを撮り、実際には隣の空いた一人の自撮り写真をインスタグラムにアップしている。そんな自分のことを”聖地巡礼”しているだけだと気にとめる様子もなかった。


 しかし、偶然転職した不動産会社でマコチと再会してしまう。当のマコチはユリカのことを全く引きずっておらず、悪気もなくマンションを勧めてきた挙句、別の女性と同棲していた。この5年間で、ユリカと違って前に進んでいたマコチの姿にユリカは、脳内のマコチと大きなギャップを感じ苦しむ。そんなとき、ユリカが担当していた客の山下(浜野謙太)がユリカに告白。ユリカは新たな恋を始めるきっかけを手に入れた。しかしそれも束の間、山下はユリカと同じく元カノが忘れられない元カノマニアであった。


 本作はテンポのいい展開と、天真爛漫な新木の芝居で、元カレを引きずるという負の感情のキャラクターをポジティブに描いていた。特に注目したいのは新木優子の七変化である。脳内会議と称したシーンで様々な性格のユリカを演じる時は、それぞれヘアスタイルもメイクも代わり、衣装も異なる“ユリカ”に変身する。一度に何人ものユリカが画面に出ることになるが、新木は見事にそれぞれのユリカを演じわけるのであった。


 さらに衣装のバリエーションは脳内会議のシーンだけではない。本作は過去の恋愛が描かれるために回想シーンも多く、さらに日またぎのシーンも多い。漁師姿のような個性的なものから、5年前のまだ若いユリカ、現在のスーツで働くユリカまで実に様々なコーディネートが用意されている。新木はその全てを着こなし、それぞれの設定にあった雰囲気で身にまとっていた。それもそのはず、新木は現在も現役でファッション雑誌『non-no』(集英社)の専属モデルを務めている。服に着られることなく、自分のものにするスキルを持っているのだ。この新木の七変化は今後も本作の大きな見どころになるだろう。


 さらに本作ではハラミ会と称した個性的な男性3人集や、元カノマニアの山下など濃いキャラクターが続々登場する。ユリカとマコチの恋愛だけでなく、脇を固める役者陣の、クスリと笑わせる芝居にも注目だ。


 前に進めなかった思いを断ち切ろうとするところまで進めたユリカ。せっかく一歩踏み出せると思った山下との恋は前途多難な様子だが、彼もまた元カノマニアでありユリカの仲間である。ついに仲間を見つけ出したユリカは、今後マコチとの関係をどう進めるのか。


(Nana Numoto)


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