Sexy Zone 佐藤勝利×King & Prince 高橋海人は“愛されコンビ”なるか 『ブラック校則』に期待

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2019年10月21日 08:01  リアルサウンド

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 Sexy Zone・佐藤勝利主演、King & Prince・高橋海人出演のドラマ『ブラック校則』(日本テレビ系)が10月15日より放送をスタートした。


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 同作は日本テレビ系月曜24時59分から25時29分放送の「シンドラ」枠の第10弾。「シンドラ」枠は、『孤食ロボット』(主演:Hey! Say! JUMP・有岡大貴、高木雄也、八乙女光)から始まり、9月25日に放送終了した『簡単なお仕事です。に応募してみた』(主演:Snow Man・渡辺翔太、岩本照、目黒蓮、ラウール)と、すべての作品がジャニーズメンバーとジェイ・ストームのタッグで製作されており、かつて「土9」が担っていたジャニーズドラマ枠の後続枠である。そして第10弾の同作ももちろん、ジャニーズメンバーとジェイ・ストームのタッグが見られる。


 同作は各方面から注目を集めているが、単にシンドラ枠第10弾だからという理由だけではない。同作のあらすじはこうだ。佐藤演じる小野田創楽と高橋演じる月岡中弥はとある高校に通う男子高生。しかし、その高校には「男女は1m以上離れる」、「下着は白のみ着用可」、「授業中のトイレは男子1分、女子3分以内」などの“ブラック校則”が溢れていた。創楽が思いを寄せる女性生徒・希央(モトーラ世理奈)は生まれつきの栗色の髪を黒く染めるように強要され、不登校になってしまう。そんな希央を救うため、創楽と中弥はブラック校則に立ち向かっていく……という内容だ。


 「女子生徒を救うために2人の男子高生が様々な壁に向かっていく」というストーリーに、14年前に大ヒットした『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)を思い出した方も多いだろう。実際同作は『野ブタ。をプロデュース』を担当した河野英裕プロデューサーが手がけることもあり、「令和版『野ブタ。をプロデュース』」と呼ばれている。『野ブタ。をプロデュース』ではKAT-TUN・亀梨和也と山下智久のコンビが人気を博し、2人が歌った主題歌「青春アミーゴ」は記録的大ヒットを収めた。今回の佐藤と高橋も、修二と彰のように長く愛されるコンビとなるのだろうか。


 さらに、同作は連続ドラマ、映画、Huluオリジナルストーリーで展開される他、シンドラ枠初の番組公式YouTubeチャンネルの開設、ノベライズの発売、漫画配信などメディアミックスを展開。「ブラック校則」プロジェクトとして大きな広がりを見せている。10作目を迎えるシンドラ枠の集大成と言っても過言ではないだろう。


 これまでシンドラ枠では『孤食ロボット』、『吾輩の部屋である』、『卒業バカメンタリー』、『◯◯な人の末路』、『トーキョーエイリアンブラザーズ』、『部活、好きじゃなきゃダメですか?』、『節約ロック』、『頭に来てもアホとは戦うな!』、『簡単なお仕事です。に応募してみた』と個性的な作品が続いてきたが、各作品ともに共通しているのは演者の新しい魅力が引き出されたことではないだろうか。例えば、前作の『簡単なお仕事です。に応募してみた』。Snow Man・ラウールは初のドラマ出演にて初主演にもかかわらず堂々たる演技を見せ、ファン以外からも大きな評価を得ていた。結果、10月クールのドラマ『決してマネしないでください。』(NHK総合)にも3番手として出演が決まっている。演者たちの新しい魅力に注目できることこそ、シンドラ枠の醍醐味かもしれない。


 『ブラック校則』も然りだ。第1話は創楽と中弥が語り合う中でストーリーが進んでいったが、シリアスなドラマの雰囲気の中、佐藤のヘタレ演技が際立っていた。SixTONES・田中樹演じる生徒会副会長の松本ミチロウに楯突くシーンでは分かりやすく不貞腐れ、校則を強要する教師に反抗するシーンではやけくそ感がにじみ出ていた。『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)でも片鱗が見られたが、佐藤のヘタレ演技は逸品である。また、毎度のことながら経験が少ない高橋の演技力にも度肝を抜かれる。『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)内の再現VTRやドラマ『部活、好きじゃなきゃダメですか?』(日本テレビ系)で見せた演技が好評を得ていたように、彼の演技からは経験の少なさを感じないのである。


 顔面国宝と称されるクールなイメージを持つ佐藤のヘタレ演技、演技経験の少なさを感じさせずに自由奔放さを表現する高橋の演技、同作を通してより多くの人に伝わることとなるのではないだろうか。同プロジェクトから目が離せない。


(文=高橋梓)


※高橋海人の「高」の字ははしごだかが正式表記。


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