WEC:プジョーがル・マン復帰か。2021/22年にカスタマーハイパーカーで参戦の可能性

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2019年10月23日 10:31  AUTOSPORT web

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2011年のル・マンで総合2位となった9号車プジョー908(セバスチャン・ブルデー/シモン・パジェノー/ペドロ・ラミー組)
プジョーは、オレカが製造しレベリオン・レーシングがレース運営を行うカスタマーベースの“ハイパーカー”で、再びスポーツカーレースの最高峰にカムバックする可能性がある。

 フランス紙ル・メイン・リブレが報じたところによると、かつてアウディとの一騎打ちを演じたフランスの自動車メーカーは、早ければ2021年から2022年にかけて行われるWEC世界耐久選手権“シーズン10”でスポーツカープログラムを展開する可能性についての議論を始めたという。

 しかし、それはプジョー908を用いて行われていた以前のプジョースポール社内運営によるワークスプログラムとは異なり、スイスのプライベーターチームであるレベリオン・レーシングのバナーの下でオレカの車両を走らせるカスタマープログラム又は、セミワークスとしての参戦になる可能性が高いことが理解されている。

 この件について具体的なコメントはしていないが、オレカのユーグ・ド・ショーナック社長は先月Sportscar365に、WECが2020年から採用する新しい車両規定に関する技術提携について、ふたつのOEMと話し合っていると語っていた。潜在的なプログラムに関する決定は、WECの新レギュレーションによる2度目のシーズンに備えるために、2019年内までにまとめる必要があるはずだ。

 3社のパートナーシップはまず、レベリオン・レーシングが現在走らせているLMP1マシンへのエンジン供給プログラムからスタートすると考えられる。これは2020/21年シーズンに、LMP1プライベーターが現行規定車両を用いてWECの最高峰クラスに留まる資格を維持することを意味する。

 プジョーは2012年に予定されていたWECへの参加を直前に取りやめたが、金融危機から回復した後、最近ではダカールラリー、ラリークロス、TCRなど他のモータースポーツカテゴリーで成功を収めた。

 また、フランスの自動車メーカは2017年にLMP1クラスへ参入しようとしていたが、ラリークロスへ注力するために計画は白紙に。しかし、そのラリークロスは電動化戦略の遅れを理由にカテゴリーから撤退している。

 そんなプジョーによるスポーツカープログラムが実現すれば、前述のとおりワークス体制ではないものの、これまでのところトヨタとアストンマーティン以外の大手自動車メーカーが手を上げていないFIAとACOフランス西部自動車クラブの“ハイパーカー”プログラムを大きく後押しすることになるだろう。

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